メロンソーダとマーマレード【abkj】 (ページ15)

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教わるページ15

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ユキ「てかもうすぐ中間テストじゃん」

だるー、と言って机にもたれる。

ユキ「ふっかさんが過去問とかいろいろ送ってくれたけど、そのまま出すような先生いないよな～」

『結局勉強しなきゃだね(笑)』

ユキ「そうだ、阿部先輩に教えてもらいなよ！」

『でも忙しいんじゃないかな…』

ユキ「じゃあ他の子が先にいってもいいの？」

『それは嫌！』

思わず大きな声を出した私は、ハッとして口を押さえた。

ユキ「だったらいかなきゃ。ね？」

『ユキもついてきてよ～；』

ユキ「2人きりじゃないと意味ないって！」

『え～；』

ユキ「私が代わりにメール送ってあげようか？」

彼女は手を差し出す。

『じ、自分でやり…ます；』

ユキ「よし、じゃあ早く送りな！(笑)」

『うん…；』

意を決して阿部先輩にメールを送ると、放課後の時間ならと返信がきた。

約束した日に彼の研究室に向かい、資料室でテスト範囲の解説を聞いている。

2人きりの空間は緊張するなぁ…////

阿部「だからこの場合、気候変動によって…」

私はじっと彼を見つめる。

彼の落ち着いた声も、伏し目がちな表情も、かっこいいなぁ、なんて。

阿部「ん？どうかした？」

と彼が私の視線に気づく。

『あ、いえ！////』

阿部「そう？続けるよ」

『は、はい』

ドキドキと高鳴る胸を落ち着かせて、私は耳を傾けた。

＊