6日目 昼 ページ21
角名君にお弁当持ってきてって言われたから、
集団リンチは避けれたのかもしれない
屋上のドアを開けると、
角名君と宮君と、もう1人の宮君と銀島くんが真ん中辺りに円になって座っていた。
「お、来たか」
といつも通りのゆるい雰囲気の宮君が言った。
「柘榴さん、呼び出してごめん。まあとりあえず座ってよ」
と角名君はぽん、と床をたたく
『お邪魔します…』
そう言って角名君の隣に座らせてもらう。
「取り敢えず自己紹介するか。俺角名倫太郎」
「宮侑」
「宮治。腹減った」
「銀島結や。2年2組、よろしゅうな」
『柘榴Aです。』
1人一言ずつの短い紹介が終わった。
「じゃあ、本題に入るけど、柘榴さんは例の噂聞いてるよね？」
角名君が進行役らしい。本題にはいった。
思わず背筋が伸びてしまう。
『うん。でも、佐藤先輩はともかく北先輩のやつは事実無根だから。』
少し震えた声で弁解をする。
「まあそんな硬なるな。別に俺ら責めよ思てないんや」
「俺は別にお前と仲良おもて来てる訳やないからな」
『は、はは…なんかごめん』
侑の方の宮君にそう冷たく言われ、少しショックを受ける。
だからか、銀島くんの優しさが心に染みる。
治の方の宮君はお弁当食べてるし、
侑の方の宮君は私の事睨んでくるし。
『うん、ありがとう銀島くん』
「おん。話ずれてもたわ。噂の事なんやけど、」
銀島くんがそう言うと角名君が口を開いた。
「あの噂は北さんがどうにかするから、気にしなくていいって。北さん柘榴さんのこと気にかけてたよ」
『そうだったんだ。じゃあ今度お礼言いたいな』
そう零すと、角名君はまあ食べながら聞いてよ、とお昼を勧めてきたから有難く食べさせていただく。
お弁当箱を開くと、宮治君が目を輝かせて見てくる。
『…なんかおかずいる？』
そう言うと、宮君はええの？と聞いてきた。
頷くと、どれがええかなあと小さい子みたいに迷っていて母性を少し擽られた。
決まったのだろうか宮治君が取ろうとした瞬間、
どっからかバッ、と腕が伸びてきた。
「ほーん…まあまあやん」
その正体は宮侑君らしい。まあまあと評価してきた。
宮治君は、凄い形相で宮侑君を睨んでいる。
「俺が食べようとしてたんやけど。てかお前勝手に人のもん取るなや」
「ノロノロしとる方が悪いに決まっとるやろ。」
宮治君の方からは、
普段からは想像つかない程のオーラが出ていた。
から私はメインの豆腐ハンバーグをあげた。
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ゆり(プロフ) - コメント失礼しますさん» コメントありがとうございます！北さんデビューおめでとうございます（?）北さんの良さをもっと伝えられたら光栄です笑草生え散らかしてください！ (2020年3月31日 19時) (
レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
コメント失礼します - 北さんの小説を見たのが初めて(そもそも稲荷崎が初めて)で、すごく好きです。推しになっちゃいます。ヤバイです。最後に感想を一つだけ失礼します。乙女ゲーの名前、サブタイトルちゃんとしろは草 (2020年3月31日 19時) (レス) id: b8fa42ddbe (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 激辛マシュマロさん» 感想ありがとうございます！北さんをかっこかわいいよう書くよう苦戦してます笑夢主ちゃんには不憫なことにならないと進展がないので、少し可哀想ですが未来のためになのでしょうがないです。wこれからも更新頑張ります！ (2020年3月30日 18時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
激辛マシュマロ(プロフ) - コメント失礼します！北さん無茶苦茶かっこよいです(*∩ω∩)夢主ちゃん不遇(笑)、これからも頑張ってください！ (2020年3月30日 18時) (レス) id: ccf10bcf9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 推しが尊い。さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉ありがとうございます！体調管理も気をつけて更新します！ありがとうございます！ (2020年3月30日 17時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり | 作成日時：2020年3月24日 15時
