28話 ページ30
がらりと音を立てどあはキレイに開いてく
自分の手をぎゅっと握りしめ、
何度も頭の中で大丈夫、と唱えた
隣には蒼樹くんがいるから、平気
そう思うと胸がすっと軽くなってく気がした
突き刺さるような目線と、心にもない声。
「あいつころんくんと一緒じゃん…うざ」
「男好きじゃね」
聞こえるように言ってくる。どうやら
本当に私のことが嫌いらしい。
自分の机を見ると落書きがされており、
机の中には紙やゴミが入っていた。
でも、机の上には濡れた雑巾が置いてあり、
微かに落書きが消されようとした痕がある。
多分あかねちゃんか、ジェルくんかな
そう思うと胸が少し暖かくなって。
このままじゃだめだ、変わらなきゃ。
そう思い口を開いたけど、
喉から出るのは二酸化炭素だけで。
やっぱ私は、変われないのかな…
そう思っていると、蒼樹くんが口を開いた
目線はまっすぐあの子たちに向いている
「あのさ、こうゆうのダルいからやめてくんね?」
「そうゆー事するやつってほんとキモいよ」
「そんなのもわかんないのかよ性悪ブス共」
驚いた。
蒼樹くん、こんなにものズバズバ言う人なんだ…
言葉の折々には皮肉というか暴言というか、
取り敢えずキツイ物言いなのが意外だった
言われた子達は顔を歪ませ、
自分たちのカバンを持ち足早に去っていった
多分サボるのかな、なんて思ってたら、
蒼樹くんは胸に手を当て、深く息を吐いた
「緊張したぁ〜…!」
心臓バクバクなんだけど、と笑う蒼樹くん
私も釣られてしまい、二人で暫くくすくすと笑った
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まめち - なんだか見ててほっこりします^^これからも頑張ってください! (2019年10月1日 19時) (レス) id: 42ccdf706c (このIDを非表示/違反報告)
かりん@みるくれーぷ(プロフ) - おこめ。さん» 応援してます! (2019年9月14日 22時) (レス) id: c6825c1fe3 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ。(プロフ) - かりん@みるくれーぷさん» ありがとうございますううううう!これからも楽しんでもらえるように亀更新ですががんばります! (2019年9月14日 22時) (レス) id: 8dc5033f35 (このIDを非表示/違反報告)
かりん@みるくれーぷ(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品をいつも楽しみにさせて頂いています!これからも更新頑張ってください! (2019年9月12日 18時) (レス) id: c6825c1fe3 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ▼暇です▼(プロフ) - おこめ。さん» いえいえ〜!続き待ってます! (2019年9月9日 1時) (レス) id: 27204d8d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆり
作成日時:2019年8月29日 3時