みずいろの。【すとぷり】 (ページ25)

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23話ページ25

『……寝過ごした…』

ただいま朝の4時。

夕飯もそっちのけで眠ったという主張かのように

お腹が悲鳴をあげている。

リビングに行きご飯をあっためて食べて。

軽くシャワーを浴びた。

もうかなり見なれたはずの制服なのに、

今日は腕を通す気分になれない。

まあ、多分昨日のあれのせいだけど

1人で苦笑を零し自分に喝を入れ制服を着る。

それでも学校に行くのは時間があって、

どうせなら、とスマホの画面を開いた。

暫くネットサーフィンを楽しんでいたら、

ピコンと通知を鳴らしメッセージが飛び込んできた

そのアプリのアイコンはらいんで、

結構朝早いのになと思いらいんのトーク画面を開く

すると、昨日見たはずの蒼樹くんからメッセージが来ていた

『え、えっ、待って待ってちょ、え、は、え？』

驚きのあまり可愛いの欠片もない声を出した

深呼吸を10回ほどして震える手でメッセージを見た

蒼樹くんからは、

「おはよう！朝早くにごめん…よかったら今日一緒に学校いかない？」

と来ていた

夢のようなお誘いで、いやこれは夢か…？

と思い頬を抓ったがどうも痛い。現実のようだ

なんて返信すればいいのか迷いに迷って、

『おはよ～！いいよ、一緒に行こ！』

なんてぶりっ子のようななんとも言えないメッセージで…

取り敢えず洗面台に行き髪の毛を急いでセットする

セットなんて言ってもいつもより気合をいれた

ハーフアップだ。

私はこのくらいがいいんだよーだ。

誰に言うでもない独り言を心の中でつぶやいて、

スマホをぎゅーっと抱きしめた。

ありがとうスマホ…

初めてこんなに感謝した気がする