紅魔館の日常 (ページ6)

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4話ページ6

Aは、そっとドアを開ける。

すでに、食事は用意してあるようだ。

Aは、辺りを見回す。

不思議なものだらけだ。

「ふふっ、咲夜ったら。本当に閉じ込めていたのね。外に出たがったりしないのかしら？フランとは大違いね。」

そう、レミリアが呟く。

「まぁ…、外が何かも知らなかった…が近いかな？」
Aは、曖昧な返事をする。

「さて、余談はここまでにして…。この、新しく入ってきたわけじゃないけどみんなに知られてたわけでもない、この子の呼び方を決めたいの！」

レミリアは続ける。

「わかっていてほしいのは、メイドはもちろん、パチェより地位が高いこと。それと…私とフランの…い、妹だってこと。これらを踏まえて考えてちょうだい。」

「あっさり、A様じゃダメなんですか？」

美鈴が聞く。

「当然よ！フランは『妹様』なのに、名前に様をつけただけじゃ、絶対ダメ！Aは、客人じゃないんだから！！もっと考えてちょうだい。」

「そうね…。『妹様』をAにつけて、フランの呼び方を変えれば？」

「！！！いいわね！そうすることにしましょう！」

パチュリーの意見にレミリアが賛成する。

それなら、意見があります、と
咲夜が言う。

「『妹様』に『大』をつけるか、『御嬢様』に『小』をつけるか。これが良いかと思われます。」

「そうね。Aはどっちがいい？」

「っえ？わ、私は、その、『御姉様』としか呼ばないから、フ、フラン御姉様に聞くのがいいと思う…」

それもそうね、とレミリアが納得する。

「あ、あと、『フラン御嬢様』って呼ぶのもいいかも…」

少々遠慮気味にAが言う。

あ、安直～、と美鈴。
それが一番、と咲夜。
その他にも、賛成の意見があがった。

「そうね。呼び方はそうすること。」

レミリアが言う。

こうして、初めてみんなでの食事が終わったのであった。