男ハ酒ニ溺レ、女ハ夢ニ溺レル ページ13
「おいおい......大丈夫かよ」
真逆、こんなに早く潰れてしまうとは思わなかった。隣に座って居る、完全に酔いが回って眠っている彼女の姿を見て、思わず口から溜息が洩れる。
彼女＿＿須緒 Aと知り合ったのは、今から2年前の事だった。
場所は此のBARで、座っている席の位置も今と全く同じ。仕事終わりに独り酒でもと思い、偶々寄った事がキッカケだ。その日は雨が降っていて気温も低く、俺以外客もいないんじゃないかと考えていたんだが、店に入って見るとカウンター席に彼女が座って居た。
独りで酒を呑む女を見るのが初めてと云う訳では無い。普段楢ば声を掛けたりしない、けれど如何してか、自分でも分からないが彼女に自然と声を掛けていた。
それ以来、時々BARで会ったらこうして今日みたいに一緒に酒を飲む仲になっている。
「完全に潰れてやがる」
「須緒様は、中原様が来る随分前から呑んでいましたから......然し、中原様」
「......ンだよ、マスター」
マスターは先刻から何故かニヤニヤと俺を見て笑っていやがる。その笑い方が、此の世界で一番大嫌いな奴の姿を連想させ、少々俺の中で苛立ちが生まれた。
「いえ、唯ロブ・ロイを御注文なさるとは、随分と
「......ッあー、其れはもう言うなって!」
恥ずかし過ぎる。
絶対に有りえないが、顔から今にも火が噴き出てしまいそうだ。柄にも無くクサい行動をしてしまったと、我ながら呆れてしまう。
気持ち良さそうに眠っている彼女の姿は、まるで王子様の
なぁ、先刻手前が飲んだ酒、花に花言葉があるのと同じ様に、酒にも意味があるんだぜ。
知ってるか?
__ロブ・ロイ
“貴方の心を奪いたい”
手前が誰の物だろうと関係ねぇんだよ。
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ミサぽん(プロフ) - カエデさん» コメント有難うございます！ いやいや、そんな......羨ましいだなんて、もっと上手くなりたいと思っている位ですよ、ですけど 有難うございます！嬉しいですっ (2019年7月7日 17時) (
レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - こんにちは。読ませて頂きました。ミサぽんさんって絵がお上手なんですね！羨ましいです！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 611e70016f (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ﾔﾖｲ―さん» コメント有難うございます！成る可く早い内に、続編を作成します。いつも読んでくださり、感謝感激です！ (2019年6月16日 9時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ﾔﾖｲ― - こんにちは。引き続き続編も楽しみにしております！笑 (2019年6月16日 9時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ﾔﾖｲ―さん» 初めまして！いつも！？ え、え、有難うございますっ 楽しく！？...嬉しくて涙が出てしまいます。これからも更新、頑張っていきますね！感想、有難うございます。 (2019年6月9日 22時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサぽん | 作成日時：2019年5月27日 11時
