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この家族海水浴で、Aが楽しみにしていることがあった。
それは――。
吉「久しぶりだね、秀一兄さん。ルージュ兄さんも……」
――そう。
アメリカに留学に行っていた秀一と、アメリカでFBIとして働くルージュが帰ってきていたのだ。
Aは、この二人に会えることを楽しみにしていた。
秀「あぁ……7年振りか……大きくなったな、秀吉……
高校3年生になるのかな?」
ル「Aも大きくなったな」
『えへへっ♪もう中学3年生だしね!』
ル「そうかそうか。それにしてもA、ますます母さんに似てきたな」
秀・吉「「!」」
秀一と秀吉は目開いた。
ルージュが言っているのは、"実の母"に似てきたという意味だろう。
そのことをAが知っているはずもなく……
『そうかなぁ?私とお母さんじゃ、目の下のクマ以外似てない気もするけど……』
吉「あ……えっと……;;
そ、そういえば、ホラ!お前も挨拶しろよ!会うの初めてだろ?」
秀吉は気まずそうに戸惑いながらも、真澄の方を向いて話を反らした。
真澄はこの日、初めて秀一に会うのだ。
真「は、初めまして……真純だよ……//」
秀「ん?誰だ?そのガキ……」
秀一がチラッと真澄の方を見ると、真純は秀吉の後ろに隠れてしまった。
吉「妹だよ!(笑)
メールで写真送っただろ?」
秀「そういやぁ俺が渡米する前、母さんの腹が膨らんでたな……」
ル「せめて名前くらい覚えててやれよ;」
『あはは……^^;;』
ルージュの一言に苦笑いするA。
すると、「そういえば……」と秀吉が話を反らした。
吉「メアリー母さんは?兄さんのホテルに迎えに行って一緒にここへ来たんじゃないの?」
秀「ホテルで母さんとちょっとやり合ってな。お陰でこのザマだ……」
秀一がそう言ってサングラスを外す。
すると、左目に傷の跡が残っていた。
『や、やり合ったって……秀兄一体何をしたの?;』
秀「まぁ、色々と……
俺も二、三発食らわしたから、今頃氷で冷やしてるんじゃないか?」
メ「頭を冷やすのは貴方の方よ」
秀一の背後に立っていたのは、メアリーだった。
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如月雪@ゆっきー(プロフ) - 雷鴉.Nさん» 素敵な感想ありがとうございます!黒鉄の魚影まだやってたんですね〜知らなかったです…! (8月22日 18時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
雷鴉.N - 黒鉄の魚影やっと見ました! 今までやってるのに驚きです。可愛かった。この作品も最高です! (8月22日 15時) (レス) @page36 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - いえいえ!寧ろ為でも大丈夫ですし、こっちがお礼言いたいくらいです!本当にありがとうございます!これからも宜しくお願いします! (2023年1月21日 11時) (レス) id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - まみこさん» お名前載せても大丈夫でしたか? (2023年1月21日 10時) (レス) id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - なんとか載せられました!本当にありがとうございます!! (2023年1月21日 10時) (レス) @page32 id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時:2022年12月5日 23時