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ル「A」
『おにーたん!』
“A”
それは、彼女の名前だった。
彼女は一年前生まれたネイジュラル家の娘。
名付け親は…
『ルージュおにーたん!おかーり!』
ル「ああ、ただいま。
結構話せるようになったな」
そう、彼女の15歳年上の兄・ルージュだった。
学校から帰ったルージュはAの頭を優しく撫でる。
彼ら“ネイジュラル家”は、Aが生まれてすぐに忙しい日々が戻っていた。
本当は日本でのんびりと暮したかったのだが、そんなわけにもいかずイギリスに戻ったのだ。
2人の両親はMI6で、“とある組織”を追っていた。
――いや、狙われていると言う方が賢明だろうか。
両親二人は中々家に戻れない為、Aとルージュは母方の親戚に預かって貰っていた。
メ「おかえりなさい、ルージュ」
ル「ただいま、叔母さ…((ゴンッ
イテッ!」
メ「まだ叔母さんって年じゃないわよ、失礼ね💢」
メアリーに殴られ、タンコブができた頭を押さえるルージュ。
“赤井メアリー”
彼女はローズの妹…
即ち、二人の叔母だ。
『キャハハッ!つおいつおーい!✨』
ル「だ、だからって殴るなよ。母さんより強いぞ…;」
秀「母さんに叔母さんなんて言えるのはお前だけだぞ、ルージュ…;」
吉「自分から地雷踏んだね、ルー兄…( ̄▽ ̄;)」
メアリーの強さに目を輝かせるA。
そんなAとは逆に、秀一と秀吉はルージュに呆れていた。
ル「…それより、父さんと母さんから連絡は?」
メ「いいえ、今のところはないわ。
危ない奴らと関わっているから暫くは帰れないかも、とは聞いているけれど…」
ル「危ない奴らねぇ…
あの二人が手こずるなんて、どんな奴らなんだか」
腕を組んでニヤッと笑うルージュ。
メアリーは、ルージュのその笑みに何か嫌な予感を感じていた。
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如月雪@ゆっきー(プロフ) - 雷鴉.Nさん» 素敵な感想ありがとうございます!黒鉄の魚影まだやってたんですね〜知らなかったです…! (8月22日 18時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
雷鴉.N - 黒鉄の魚影やっと見ました! 今までやってるのに驚きです。可愛かった。この作品も最高です! (8月22日 15時) (レス) @page36 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - いえいえ!寧ろ為でも大丈夫ですし、こっちがお礼言いたいくらいです!本当にありがとうございます!これからも宜しくお願いします! (2023年1月21日 11時) (レス) id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - まみこさん» お名前載せても大丈夫でしたか? (2023年1月21日 10時) (レス) id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - なんとか載せられました!本当にありがとうございます!! (2023年1月21日 10時) (レス) @page32 id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時:2022年12月5日 23時