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?「ルージュさん!パスパスッ!
――うわぁ〜っ!上手!!✨」
赤井家には珍しく、ボール遊びをしている黒髪の少女。
そして、その相手を頼まれたルージュの姿があった。
ル「メアリーさん、困りますよ。
何でこんなガキの相手なんて……;」
メ「どうせ今日は暇だったんでしょう?
貴方も会いたがっていたもう一人の叔母さんが来てるんだから、これくらい我慢しなさい」
エ「もう、姉さんったら……
ルージュ君が私に会いたかったわけないじゃないの」
近くでお茶をしながら二人の様子を見ていたのは、メアリーとエレーナ。
エレーナは娘の明美を連れ、一日だけイギリスに帰国していた。
夫の厚司は、仕事で学会がある為に来られなかったらしいが……。
エ「ごめんなさいね、ルージュ君。
明美の世話なんて頼んじゃって……」
ル「――!い、いや!!
別にこれくらいどうってことは…///」
苦笑いして謝ってくるエレーナに顔を染めるルージュ。
エレーナは、幼い頃から日本に行くことが多かったルージュの初恋だったのだ。
まあそんなことはともかく……。
エ「そういえば、Aちゃんには言わないの?
"あの日の夜"、ローズ姉さんとリューズさんが亡くなったって事……」
エレーナがメアリーの方へ振り向いた。
"あの日の夜"とは、Aが生まれた日の夜の事。
実はあの日、エレーナはお祝いにと病院まで来ていたのだ。
つまり、あの日はエレーナが姉――ローズと最後に会った日でもある。
――すると、メアリーが真剣な顔に戻ってエレーナを見つめた。
メ「ええ、まだ言わないつもりよ。
彼女、もしかしたら"例の組織"に狙われてるかもしれないしね……
――その前に心配なのは貴方の方よ、エレーナ。
あの烏丸グループにスカウトされてるとか言ってなかった?」
エ「その件ね……
自分の夢を諦めないでほしいし……」
メ「貴女の気持ちはわかるけど、その話ちょっと胡散臭いと思うわ。
すぐ近くにFBI候補がいるんだから、何かあったらすぐに連絡してあげなさいよ」
エ「FBI?」
メアリーの言葉に驚くエレーナ。
するとメアリーがルージュの方をチラッと見るので
エ「――へぇ、あのルージュ君がね〜」
エレーナはあっさり納得してしまった。
それもすごく嬉しそうに。
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如月雪@ゆっきー(プロフ) - 雷鴉.Nさん» 素敵な感想ありがとうございます!黒鉄の魚影まだやってたんですね〜知らなかったです…! (8月22日 18時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
雷鴉.N - 黒鉄の魚影やっと見ました! 今までやってるのに驚きです。可愛かった。この作品も最高です! (8月22日 15時) (レス) @page36 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - いえいえ!寧ろ為でも大丈夫ですし、こっちがお礼言いたいくらいです!本当にありがとうございます!これからも宜しくお願いします! (2023年1月21日 11時) (レス) id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - まみこさん» お名前載せても大丈夫でしたか? (2023年1月21日 10時) (レス) id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - なんとか載せられました!本当にありがとうございます!! (2023年1月21日 10時) (レス) @page32 id: 307fefcaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時:2022年12月5日 23時