碧との再会 ページ40
部屋に入った一同を迎えたのは、
「あ、皆！こっちこっち！」
木舌だった。
佐疫が外套から目玉が入った箱を出し、２つの目玉を木舌に渡す。
「はい、イメルダちゃんと平腹が探してくれたんだよ」
「そうなんだ。ありがとう、二人とも、、、んっ、、、よし！！嵌まった！」
「神経が繋がるまで少し時間が掛かるね」
「うん。もう少しの辛抱かな」
『良かった、木舌さん……』
木舌を無事救出しほっとするのも束の間、奥の扉から禍々しい空気が漂い、一同の緊張感が高まる。そんな中、斬島が歩み出る。
「これは俺の任務だ。この先は俺が行く」
『斬島さんっ』
「イメルダ、ありがとう。後は俺が何とかする」
『でも、、、』
何か言いたげなイメルダに優しく微笑み頭を撫でると、扉を開け暗闇に続く階段を上がっていった。
・・・・・
・・・・
「イメルダちゃん、あのパーツある？」
ふいに佐疫がイメルダに声を掛ける。
『パーツ……はい！あります』
「ちょっと貸して」
イメルダはポーチから全てのパーツを取りだし、佐疫に渡す。すると佐疫はなにやらごそごそと作業を始めた。
不安そうに見つめるイメルダの前でパーツが繋がっていく。そして数分後、
「出来た！」
『わぁ、可愛いネックレス』
青い石の付いた可愛らしいネックレスが佐疫の掌にあった。
「はい、イメルダちゃん」
『え、、佐疫さん？』
「早く、斬島のところに、、マキさんの行ってあげて」
『あ、、、さ、佐疫、、さん、、』
「マキさんを救いたい、、、そうでしょ？きっとこれが鍵になると思うんだ」
『マキさん、、、』
「マキさんに、、、ユウコさんの事思い出させてあげて」
佐疫はそう言うとイメルダの手を取り、ネックレスを握らせる。そうだ。自分はマキを助けるためにここにいるのだ。
彼女の心を癒し、ユウコとの架け橋となるために。
そして罪を償い、幸せな輪廻を迎えてもらう為に。
イメルダはネックレスを握りしめ、力強く頷く。
『はい。行ってきます！！』
ー大丈夫、私も付いてるから。マキちゃんの所に行こうー
(はい、ユウコさん。行きましょう)
そしてイメルダも扉を開け闇の中の階段を登っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊羽(プロフ) - 月華さん» ありがとうございます！！これからも駄文ですがコツコツ更新していきますので、よろしくお願いいたします。イラストへのコメントもありがとうございます。 (2016年7月4日 8時) (
レス) id: 9a8d1a9239 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ていうか画力が神ですね！尊敬します！ (2016年7月3日 13時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - すごい大好きです！応援してます！ (2016年7月3日 13時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
柊羽(プロフ) - リンカさん» ありがとうございます。拙い文章ですが、楽しんでいただけて嬉しいです。 (2016年3月28日 19時) (レス) id: 9a8d1a9239 (このIDを非表示/違反報告)
リンカ - 凄く面白いです！！ 更新頑張って下さい！ (2016年3月28日 14時) (レス) id: bf716977a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊羽 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/ys3127/
作成日時：2016年3月22日 19時
