捜し物 ページ37
ユウコに導かれイメルダと平腹がマキの元へと急いでいる時、斬島達は音楽室にいた。ここまで来るまでに色々妨害があったが、なんとかたどり着いたものの、また新たな妨害に会っていた。
部屋の中央には一台のピアノ。そして正面の黒板には…
｢ピアノを弾け、、、か｣
どうやらこの教室そのものに怪異がとりついているようで、奥にある扉を開けようとしても開けることができない。怪異が提示する条件をクリアしなければ先に進むことが出来ないようだ。
｢俺は弾けんぞ？斬島、お前は？｣
｢いや、俺も無理だ｣
｢平腹じゃねぇが、、、詰んだな｣
斬島はふと何やら考え込んでいる佐疫を見やった。
｢そういえば。佐疫、お前弾けなかったか？｣
｢え？ああ、弾けるよ｣
｢本当か！！なら……｣
｢でも、楽譜がないと弾けないよ、、、｣
そう、いくら弾けるとは言え、相手の指定する曲でなければならない。
｢楽譜を探してくる。待っててくれ｣
そう言うと、斬島は入ってきた扉を開け出ていった。
………………
一方、イメルダ達はある部屋の前に来ていた。
『部屋、、、？のようですが、、、』
「みたいだなぁ、、、入ってみようぜ？もしかしたら近道かもしれねぇし！！」
『そうですね！行ってみましょう！』
二人は扉を開けた。
『こ、れは、、、』
「目玉だらけ、、、」
二人の目に飛び込んできたのは、辺り一面に広がる目玉。
それがギョロギョロと動いていたのだ。暫くその光景を唖然と見ていた二人だったが、ふとイメルダがあるものを見つけた。
『これ、この色は、、、木舌さんの、、』
それは綺麗な碧色の目玉。イメルダは早速交渉に移る。
『あの、この目玉を返していただけますか？』
ーヤダ……ヤダ……オレノ……カエサナイー
『でも、これがないと私の友達が困るんです。お願いします………』
ーダメ………ダメ…ー
押し問答が続く。時間が無いものの、木舌の目玉を見捨てる訳にはいかない。イメルダが困り果てていると、怪異が蠢きながら目玉を一斉にイメルダに向けた。
ーニジイロ……キレイ……オマエノメダマトコウカンシロ…ー
『え………？』
突然の提案に固まるイメルダ。しかし、それしかないなら。そう考えたその時、
ーギャアアアアアァー
凄まじい断末魔と同時に、ぐちゃりという音がする。ふとイメルダが目を向けると、木舌の目を手にした平腹の姿。
『平腹さん……』
「……行くぞ、イメルダ」
平腹は唖然とするイメルダの手を引き、先へと進んでいった。
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柊羽(プロフ) - 月華さん» ありがとうございます！！これからも駄文ですがコツコツ更新していきますので、よろしくお願いいたします。イラストへのコメントもありがとうございます。 (2016年7月4日 8時) (
レス) id: 9a8d1a9239 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ていうか画力が神ですね！尊敬します！ (2016年7月3日 13時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - すごい大好きです！応援してます！ (2016年7月3日 13時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
柊羽(プロフ) - リンカさん» ありがとうございます。拙い文章ですが、楽しんでいただけて嬉しいです。 (2016年3月28日 19時) (レス) id: 9a8d1a9239 (このIDを非表示/違反報告)
リンカ - 凄く面白いです！！ 更新頑張って下さい！ (2016年3月28日 14時) (レス) id: bf716977a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊羽 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/ys3127/
作成日時：2016年3月22日 19時
