最後の謎かけ ページ13
……イメルダと斬島は、鏡の世界の謎解きをこなしていった。やはり、思った通り入口と出口は鏡で繋がっており、どうやらこの迷宮は全部で６枚の鏡で出来た謎解きで構成されているようだった。
そして、いよいよ二人は最後であろう謎解きまでたどり着いた。
『これで脱出出来ればいいのですけど……』
「そうだな。あれから大分時間も経ったしな。さて……ん？これは……」
二人の目の前には三つの扉。その全ての扉の上に青白い玉が付いているのだが、それぞれ数が違う。一体何なのか……。
『人の路を問う……？』
「どういう意味だ？」
扉の上の玉は３個、４個、２個……何を示しているのか。暫く考え込んでいた二人だったが、ふとイメルダの脳裏にある物語が浮かんだ。
『これ……もしかして、スフィンクスの謎かけ？』
「スフィンクスの謎かけ？」
イメルダは、はいと頷く。
『幼い頃、母に読んでもらった物語に出てきた謎かけに似てるんです』
「ほう。どんな内容なんだ？」
『ある旅人がスフィンクスの前を通り過ぎようとしたんです。すると、スフィンクスが「最初は四本足、次は二本足、最後は三本足…この生き物はなんだ？」と謎かけしてくるんです。でも賢い旅人はその謎かけの答えを答えたんです。「人間だ」と。すると、スフィンクスは道を開け通してくれた……という内容です』
「……もし、間違えた場合はどうなるんだ？」
『スフィンクスに食べられてしまうんです』
「なるほどな……しかし、どういう意味なんだ？」
『まず、私達人間は、赤ちゃんの時は四つん這いです。そして成長して二足歩行になります。やがて年老いて杖をついて歩くので三本足になる……』
「と言うことは、その通りにこの扉を潜れば出口にたどり着けるのだな」
『恐らくは……』
「ならば行くか……イメルダ」
「はい。斬島さん」
二人は目を合わせ頷くと、４、２、３の順に扉をくぐった。すると目の前に出口に通じる鏡が現れた。
「どうやらうまくいったようだな」
『はい、良かった……』
「さあ、行くぞ。今度こそ奴を仕留める」
「私も決着を着けなくては……」
これ以上奴の戯れに付き合っている暇はない。二人は鏡を割り先へと進んだ。
＊＊＊
「本当にお前に助けられてばかりだな」
『そ、そんな事は…』
「イメルダ、お前が居てくれて良かった」
『////(斬島さん…恥ずかしいです…)』
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柊羽(プロフ) - 月華さん» ありがとうございます！！これからも駄文ですがコツコツ更新していきますので、よろしくお願いいたします。イラストへのコメントもありがとうございます。 (2016年7月4日 8時) (
レス) id: 9a8d1a9239 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ていうか画力が神ですね！尊敬します！ (2016年7月3日 13時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - すごい大好きです！応援してます！ (2016年7月3日 13時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
柊羽(プロフ) - リンカさん» ありがとうございます。拙い文章ですが、楽しんでいただけて嬉しいです。 (2016年3月28日 19時) (レス) id: 9a8d1a9239 (このIDを非表示/違反報告)
リンカ - 凄く面白いです！！ 更新頑張って下さい！ (2016年3月28日 14時) (レス) id: bf716977a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊羽 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/ys3127/
作成日時：2016年3月22日 19時
