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Prolog... ページ1
雲が空を覆い、ここは光が届かない場所
廃棄ばかりが立ち並ぶ街
その薄暗い路地の一角で独り地面に蹲る少女の姿
汚れた衣服から露出する手足は酷く痩せ細っている
ｶﾂｰﾝ...ｶﾂｰﾝ...
どこか遠くから響く足音
それは徐々にこちらへ近付いてくる
足音は少女の前で止み、この場所には不釣り合いなほど高価な衣服を身にまとった男が少女に声をかける
ﾄﾞﾌｨ「おい、餓鬼。生きてるのか？それとも死んでいるのか？」
？「...」
男の声に少女は頭をゆっくりと持ち上げると、雲の裂け目から漏れた月明かりが少女の顔を照らしだす
異様なまでに白い肌
真っ赤な形の良い唇
大きな目の中で光る青色の瞳は衰弱した身体に相反し、鋭く男を睨みつける
男の顔は派手なサングラスで表情こそ読み取りにくいものの、口角を挙げると独特の声で不気味に笑う
そして少女に手を差し伸べると、こう言葉を吐いた
ﾄﾞﾌｨ「死にきれないなら、付いてこい。」
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
