神の天敵 ページ7
オークションが始まって数十分
ステージでは海賊、魚人、若い女性、子供までもが物同然に売られていく
面白可笑しくオークションを進行する司会者
唾を飛ばして高額な値段を叫びながら競り合いの結果に一喜一憂する観客たち
この狂った空間に吐き気がした
司会者「お次は本日の目玉！人魚のケイミー！！」
珍しい人魚の登場に会場は今日一番の盛り上がりをみせる
大きな水槽に入れられた人魚は恐怖のあまり声も発せられない様子だ
Aはローに抱き寄せられたまま彼女を見つめる
彼女は今どんな気持ちなのだろうか
世界の自分に向ける目はこんなにも残酷で、そんな風に生まれた自分を嘆いているのだろうか
彼女には何の罪もなく、こんな仕打ちを受ける必要は無いはずなのに
「この世界は間違っている。」
ﾛｰ「...」
早くこの場所を去りたくても会場には天竜人がいるため下手に動いて目立つことは出来なかった
そんな中、
ﾁｬﾙﾛｽ「５億で買うえー！！」
騒がしかった会場が一瞬にして静まり返る
司会者「...えー、会場言葉を失っておりますが、一応伺います！５億以上ありますでしょうか！？」
天竜人に狙われては誰も手出しは出来ない
人魚の運命は生き地獄へと決まったも同然だった
司会者「そ、それでは！本日の目玉商品人魚のケイミーは、世界貴族チャルロス聖が5億で落さっ」
ﾄﾞｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫﾝ！！！
まさに人魚が落札される瞬間、
突然何かが会場に突っ込んできた
ﾙﾌｨ「やっと着いたぁ！ケイミｨｨｨｨｨ！！」
ﾊﾁ「待て！麦わら！！何する気だ！？」
ﾙﾌｨ「何するって！ケイミーを助けんだよ！」
ﾊﾁ「ダメだ！今騒ぎを起こしたら海軍が来る！このオークションには天竜人も居るのに！！」
観客「キャー！魚人よ！」
「気持ち悪いあっちへ行け！」
ステージに近付こうとするルフィとそれを必死に止めようとしている魚人の男ハチに会場内はざわつき出す
ﾛｰ「騒がしいな。」
「...ねぇ、今麦わらって」
ｽﾞｶﾞｧｧｧｧﾝ！！
次の瞬間、突然の銃声と同時にルフィ取り押さえていたハチが階段から転がり落ちた
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
