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兄と弟 ページ29
ｴｰｽ《来るなルフィィィィ！》
「！」
ふと昔の記憶を思い出していたAはエースの叫び声で我に返った
処刑台に現れてから一言も言葉を発しなかったエースが怒りながらルフィに叫んでいた
ｴｰｽ《分かってる筈だぞ！俺もお前も海賊なんだ！思うままの海へ進んだ筈だ！》
ｴｰｽ《俺には俺の冒険がある！お前に...立ち入られる筋合いはねぇ！》
ｴｰｽ《お前みたいな弱虫が俺を助けるなんて...それを俺が許すとでも思ったのか！？こんな屈辱はねぇ！帰れルフィ！なぜ来たんだ！！》
「エース...」
突き放す様な言葉
でもこれはルフィを守りたい彼の叫びだとAには分かった
義兄弟とは言え、あんなに弟を思っていたエースがルフィを巻沿いにしてまで助かりたいと思うはずがない
エースの悲痛な顔がモニターに映し出される
Aは見るに絶えず目を伏せてしまった
ﾙﾌｨ《俺は！》
「！」
ﾙﾌｨ《弟だ...！！！》
ﾙﾌｨ《好きなだけなんとでも言え！俺は死んでも！助けるぞ！！》
ルフィの発言にモニターを見ていた人々がざわつく
世界には今大きな衝撃が走っているのだろう
「...ﾌ､ﾌﾌ」
ﾛｰ「A？」
一人だけ小さく笑ったAを見るロー
「いい弟じゃない。エース。」
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
