診察日記３ ページ4
『若様お食事できたそうですよ』
｢…あァ後で行く｣
商談から帰宅後、相手に1歩先を行かれ少し苛立っている若様からそっと離れつつ医務室で薬の整理などしていた。
しかし夕飯の支度が整ったとの事だったので若様に声をかけつつ私も食事場へと向かった。
｢んねーんねードフィは?｣
『自室でお休みになっておられますよ』
｢食事が冷めちまう｣
『そうですね』
部下の中では私が一番最後に席に座るなりトレーボルが若様の話を聞いてきて、ディアマンテが手際よく若様の分の食事を取り分ける。
｢今日は俺達だけで食べよう｣
『いただきます』
その後ディアマンテの合図で各々口に食事を運ぶ。
私はカプセルで栄養補給するので最低限のものを口に運び部屋に戻ろうとしたが若様に食事を運ぶように頼まれる。
私は早く医務室へ戻りたかったので体を空気と同化させ若様の部屋の前に向かいノックをし中に入る。
『若様、少し食事を持ってきましたわ』
｢Aか…フフッお前の手作りか?｣
『シェフの愛情が入っていますよ、では』
部屋の中ではクラシック音楽をかけ窓の外を眺めている若様を絵になるなと思いつつ近くの机に食事を置く。
そのまま部屋を出ようとするが後ろから抱きしめられてしまう。
『若様…!』
｢今だけだ、な?｣
『…分かりました』
少し強めに拒絶をしようとしたが若様の少し疲れた声音に心が苦しくなり彼の大きくたくましい手の上に私の手を重ねる。
今回の商談は大きかっただけに足元を見られたことが悔しいのだろう。私は若様を満足させるだけ。
『ご命令とあらばすぐに略奪してきます』
｢フッフッ物騒なこと言うじゃねェか｣
『若様にはおよびませんわ』
｢言うねェ…A明日の朝までに持ってこい｣
『御意』
若様は私の耳元でいつも通り笑うが心無しか元気がないように感じたが、最後の命令はいつもの悪い若様だった。
私は若様の手に軽く口付けをし再び体を空気にし商談相手の所へと体を向かわせた。
｢あいつサラッとキスして行ったなァ…｣
『……(あの時の私を殴りたい)』
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腹ぺこ侍(プロフ) - ドフラミンゴ好きなのでめっちゃ引き込まれました！ギャグセンスも高くてとっても好きですwww更新頑張ってください！ (2018年8月23日 23時) (
レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - このシリーズとても好きです。ドフラミンゴがキャラ崩壊しかけてるwｗw 続き楽しみにしてます。更新頑張ってください。 (2018年3月14日 0時) (レス) id: 14376a994a (このIDを非表示/違反報告)
亜藍(ｱﾗﾝ)(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2018年2月11日 9時) (レス) id: 8e40931d42 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 振り向かせたいシリーズとても好きです！更新頑張ってください！ (2018年2月11日 1時) (レス) id: a618990e85 (このIDを非表示/違反報告)
亜藍(ｱﾗﾝ)(プロフ) - Mwpx2976さん» そう言ってくださると嬉しいです!更新、頑張りますね! (2018年2月9日 17時) (レス) id: 8e40931d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜藍 | 作成日時：2018年2月8日 19時
