診察日記１６ ページ18
『武力行使って事かしら?』
｢どうせなら俺の実力を思い知らせてやる…!｣
『いつも若様に守られている私ならって?甘いわぁ。私の本職は医者ってこと忘れてないかしら』
｢だからどうした!｣
ベラミーは恐怖そして焦りを滲ませながら私に様々な攻撃をしてくるが彼がこちらに向かってくる軌道上の空気を掴み軌道変更すれば無様にも壁にぶつかる。
私は白衣の内側から注射器を1つ取り出し自分の首元に打ち込む。一時的に身体能力を向上させる薬だ。
『っと、これで少しは体誤魔化せるかしら…"エルート"』
｢あぁ?｣
『エルートは空気の管、そしてその先にはベラミー』
｢っ!?｣
私の右手から出された見えない空気の管がベラミーの体に痛みも感じず刺さっている。
彼は体を触るが水も火気も無ければ取り外すことなんて不可能。
再び注射器を1つ取り出しこれまた透明な液体をエルートへと流し込んでいく。
｢くｯ…なにをした!｣
『ごめんなさい楽に逝かせられなくて、私も致死薬は補充してなくて。だから動けなくしたの』
｢か、体が…!｣
『酷い痺れでしょう?……ってあらら』
流し込み終われば即効性のシビレ薬は効果を表しベラミーは動けなくなる。私は刀を取り出しトドメを刺そうとしたが最後の力を振り絞ったのか体を打ちつけながら彼はどこかへ逃げる。
しかしまともに動けないのか数メートル行った先で体を地面に打ち付け激しく肩で息をする。
『情けない男…これ以上若様に迷惑をかけないでくれるかしら』
｢うっ…く、はぁ｣
『バイバイ…ベラミー』
刀で彼の体を突けば空気の波動で更に奥の壁へと背中を打ち付ける。そして何も言えなくなったベラミーに別れを告げトドメを刺すため彼の心臓へと刀を突いた。
が、その刃は彼に届かず見えない壁によって行く手を阻まれたのだった。
｢バーリア、だべ!｣
｢……どういうつもりかしら｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
腹ぺこ侍(プロフ) - ドフラミンゴ好きなのでめっちゃ引き込まれました！ギャグセンスも高くてとっても好きですwww更新頑張ってください！ (2018年8月23日 23時) (
レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - このシリーズとても好きです。ドフラミンゴがキャラ崩壊しかけてるwｗw 続き楽しみにしてます。更新頑張ってください。 (2018年3月14日 0時) (レス) id: 14376a994a (このIDを非表示/違反報告)
亜藍(ｱﾗﾝ)(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2018年2月11日 9時) (レス) id: 8e40931d42 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 振り向かせたいシリーズとても好きです！更新頑張ってください！ (2018年2月11日 1時) (レス) id: a618990e85 (このIDを非表示/違反報告)
亜藍(ｱﾗﾝ)(プロフ) - Mwpx2976さん» そう言ってくださると嬉しいです!更新、頑張りますね! (2018年2月9日 17時) (レス) id: 8e40931d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜藍 | 作成日時：2018年2月8日 19時
