#15 ページ16
兄｢A、青の浴衣はどうした｣
『…捨てた。今日の昼間おついちさんが私のイメージカラーのこの浴衣を買ってくれたから』
兄｢…そうか、似合ってんじゃねぇの?｣
『……それはどうも』
兄者はユリアから手を離すとおついちさんを軽く退け私の目の前に立つ。兄者と付き合ってる時に買った青の浴衣はまだあるけど意地で捨てたと伝えれば悲しそうにするも私の着ている浴衣を褒めてくれる。しかし、すぐさまユリアは兄者を引き寄せ私を睨み、おついちさんが私の前に立ち兄者を睨む。
ユリア｢Aさん!兄者は私のです!｣
おつ｢今更なんのつもり、これ以上Aの事を傷つけるな｣
兄｢……｣
弟｢2人ともお待たせ〜、あれ何してんの?花火始まるよ!行こう!｣
『あ、ちょ…!』
再び険悪なムードになりかけどうしようかと悩んでいた時、後ろから弟者の声が聞こえ私の空いてる手を掴み兄者達が見えないかのように2人の隣を過ぎていく。
私は弟者を見上げると少し着崩れた浴衣に乱れた髪、額から流れる汗にあわててこっちに来てくれたのだと察する。私を元気づけようとしてくれているのか色々なモノを買った袋が目に入り嬉しくなる。
おついちさんも分かったようで私に 良かったね と耳打ちをする。
そのまま屋台を抜け花火を見る観覧場所に入った途端、私の体は大きく後ろに傾きそして誰かに抱きしめられる形になる。
弟｢ｯ!てめぇ!｣
おつ｢Aちゃんｯ!｣
弟者はその人物を見て怒りをあらわにし、おついちさんは慌てた様子で声を荒らげる。私は上を向き抱きしめている人物を確認すれば驚きのあまり言葉を失う。
兄｢行くな…!｣
その人物は私の好きな人。
苦しそうに吐き出した彼の声は弱々しく壊れてしまいそうだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楼亜(プロフ) - #ゆきおじ#さん» コメントありがとうございます!これから兄者さんとの絡みだらけになります、優しい言葉ありがとうございます!頑張ります! (2017年9月19日 1時) (
レス) id: d5768dd44b (このIDを非表示/違反報告)
#ゆきおじ#(プロフ) - こんにちは!!いつも更新楽しみにしています!!さいごのお兄さんの言葉でこのあと色々ありそうで、楽しみです!最後になりますが体調に気をつけて頑張って下さい!応援しています!! (2017年9月18日 23時) (レス) id: 00555c9fe5 (このIDを非表示/違反報告)
楼亜(プロフ) - ソルドさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年9月18日 14時) (レス) id: d5768dd44b (このIDを非表示/違反報告)
ソルド - この先が気になる！頑張ってください！ (2017年9月18日 8時) (レス) id: 5aa7608348 (このIDを非表示/違反報告)
楼亜(プロフ) - ∞まるたちょ∞さん» コメントありがとうございます!そう言っていただき嬉しいです…期待に添えるよう頑張ります! (2017年9月18日 7時) (レス) id: d5768dd44b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜藍 | 作成日時：2017年9月15日 21時
