#5 ページ6
兄弟宅に着き私とおついちさんは万が一兄者に会ったら危ないので近くの公園でベンチに座り待っている。
家の電気はついており中には時おり動く人影。
それが弟者なのか、兄者なのかユリアなのかは分からない。
おついちさんは何も言わず小刻みに震えている手を安心させるかのように温かく握ってくれる。
その優しさにまた涙が出そうになる。
あぁ、泣いてばっかりだな。
おつ「頑張ったね」
『え…?』
おつ「Aちゃんは誰よりも早く2人の関係に気づいてたんだよね」
『……はい』
おもむろに開かれたおついちの口から出てくる言葉は今の私にとって、とても支えになるものばかりだった。
ただ、その視線の先には兄者の腕に寄り添い歩くユリアの姿。
幸い私達には気づいてないようだった。
私は苦しくなる心を抑え平然を装い2人を見つめる。
そのまま2人は兄弟宅へと入ったようだったが運悪く弟者と鉢合わせてしまったようで、弟者は最初スルーしていたようだったが少し歩いたあと振り向き大声で何かを言っている。
弟「うるせぇ!お前にAの何がわかる!」
兄「だから___!…それと__にしたからな!」
弟「はぁ?どういうことだよ!」
兄者の声は少し遠くて聞こえなかったが弟者が怒っている声は聞こえてきた。
きっと私が伝えられなかったことも伝えてくれたんだと思う。
私はおついちさんと一緒に公園の出口までそっと行けば、更に私に襲いかかる不運な言葉が聞こえて私の足は石のように固まることになる。
兄「ユリアもTEAM 2BRO.の一員にしたからな!」
83人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楼亜(プロフ) - #ゆきおじ#さん» コメントありがとうございます!これから兄者さんとの絡みだらけになります、優しい言葉ありがとうございます!頑張ります! (2017年9月19日 1時) (レス) id: d5768dd44b (このIDを非表示/違反報告)
#ゆきおじ#(プロフ) - こんにちは!!いつも更新楽しみにしています!!さいごのお兄さんの言葉でこのあと色々ありそうで、楽しみです!最後になりますが体調に気をつけて頑張って下さい!応援しています!! (2017年9月18日 23時) (レス) id: 00555c9fe5 (このIDを非表示/違反報告)
楼亜(プロフ) - ソルドさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年9月18日 14時) (レス) id: d5768dd44b (このIDを非表示/違反報告)
ソルド - この先が気になる!頑張ってください! (2017年9月18日 8時) (レス) id: 5aa7608348 (このIDを非表示/違反報告)
楼亜(プロフ) - ∞まるたちょ∞さん» コメントありがとうございます!そう言っていただき嬉しいです…期待に添えるよう頑張ります! (2017年9月18日 7時) (レス) id: d5768dd44b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亜藍 | 作成日時:2017年9月15日 21時