[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ40)

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給仕日記３７ページ40

私が何を言うわけでもなくジェルマの彼らはレイドスーツに変身する。その間も攻撃を受けていたが形状記憶型なので特に害はない。

｢来いA!｣

『えぇ!』

イチジに手を伸ばされその手を掴むと片手で抱き上げられそのままペロスペローを殴り飛ばす。
他の姉弟達も捕まっている麦わらの一味を助け出し我々も義父さんの指示でベッジの城の中に避難する。

ﾅﾐ｢顔が汚れてるわ、使いなさい｣

『ありがとう』

ﾅﾐ｢あなた強いのね!ビックリしたわ｣

『あれくらいできないと兄姉たちの相手は出来ませんからね』

中に入り少し落ち着いたところで泥棒猫にタオルを渡されたので顔についてる血等を拭いていく。
突然ベッジが苦しみ出し何事かと思うとリンリンが正気に戻っていた。

｢出てこい!ベッジ!麦わら!…それにAも返してもらうぞジェルマ!｣

『リンリン…』

｢Aさん、私が言ってみるわ｣

外ではリンリンが吠え私も呼んでいる。
イチジを見上げると肩を抱き寄せられ胸の中に抱きしめてくれる。

他の姉弟達も自然と私の前に立ち更に義父さんまでも私の頭を撫でる。
シフォンが外に出て説得を試みたが逆効果で更に攻撃を受けてしまう。

『…サンジさっきは助けてくれてありがとう』

｢気にするな、親父が悲しむからやっただけだ｣

『強くなったわね、もう会うことはないけれど』

｢ヴィンスモーク・ジャッジ、お前は俺の父親じゃねぇ…2度と俺の前に現れるな!｣

ふと視線をあげればサンジと目が合うのでお礼を言えば私に微笑みかけたあと義父さんに決別を告げる。

しかし彼はイチジから私を引き離せばそっと耳打ちで｢今度船で待っている、昔の礼も兼ねて食事をしよう｣と告げられる。

私は頷き了承し再びジェルマの方へ戻る。
ここから脱出するため。

｢早く帰って結婚式をしよう…サンジも呼んで、な｣

『ふふ、そうね』