[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ36)

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給仕日記３５ページ36

2人を祝福する音楽と共に料理長が巨大で荘厳、そして美しいウェディングケーキを登場させる。
リンリンは興奮し今にでも食べだしそうな勢いだった。

私達はボーイに良い席でご覧下さいと自然な流れで着席を余儀なくされる。兄弟達に囲まれて随分と狙いやすそうな席だった。

｢A大丈夫か｣

『大丈夫よ…』

｢そうか｣

無意識に私の顔色が悪くなっていたのかイチジに心配されるが特に大丈夫だと伝えれば深くは問い詰めず黙って手を繋がれる。

そして誓いの言葉の時。サンジ様がプリンのベールをあげた時、突然プリンが泣き崩れた。
その後は神父が発砲したと思われたが逆に撃たれたりと大騒ぎだった。

｢何が起きてる!?｣

『イチジ…ｯ!』

｢父上は焦っているだけだ、問題ない…俺がついている｣

義父さんは声を荒らげ席から立ち上がりケーキを見つめる。私はイチジの方を見るとまた再度落ち着かせるよう手を繋いでくれる。

するとそのケーキに何やら異常が起きたかと思うと急に爆発し中からは大量の麦わらが出てきてリンリンは怒り心頭。

『……』

｢この隙に俺達も撤退するぞ｣

『そうね…』

その後はジンベイが魂をとられなかったり骨野郎がリンリンが大切にしていた写真を割ったりとしているうちに撤退しようとする。

しかし私以外のヴィンスモーク関係者は飴によって固められ私はとっさの判断をしたイチジにより飴からは逃れられたが銃を持った兄弟に囲まれた。

｢A!｣

『イチジすぐ行くわ!』

イチジは私を逃せなかったことを後悔しているようだったが愛する人を目の前で死なせるわけにはいかない。

私は銃を持った兄弟達を1人ずつ確実に急所に入るよう蹴りを入れ抜け出すが駆け出そうとした瞬間、私は長男ペロスペローに後ろから手を掴まれそして壁に押し付けられれば首を絞められる。

｢お前に邪魔されると迷惑なんだ…そこで見てろペロリン♪｣

『貴様ァ…!』

ヴィンスモーク家皆殺し計画。
遂行まであと＿＿＿分。

『………誰も殺させはしない』