[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ18)

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給仕日記１７ページ18

『少し静かにしてくれないかしら…』

｢えー!楽しいランチをたーべーよー!｣

『…(なんだか怖くて泣きそう)』

｢A、これとかなら大丈夫か?｣

『あ、ごめんなさい。ありがとうございますイチジ様』

喋る料理に謎の恐怖を感じ泣きそうになっている私を気遣ってか少ない普通の料理をくれるイチジ様。

それを口に入れるととても美味しく笑顔が零れ、ふと視線を感じ顔を上げると兄弟はもちろん、婚約者のプリン様やビッグマムにまでじぃっと見られていた。

『へ、あの…なにかしましたか…?』

｢ハ～ハハハマママママ!いやぁ綺麗な顔してるし綺麗に笑うもんだから見とれてしまったよ!｣

『ありがとうございます、ビッグマム』

｢気に入った!ビッグマムじゃなくてリンリンと呼びな!様なんてつけたら…分かるだろう?｣

『分かりました、リンリン』

｢本当に綺麗な人ね、カタクリ兄さんが惚れるのも分かるわ!｣

『あはは…』

1人のメイドとして気に入られた事はとても嬉しいがやはり少し怖い。
なんでこんなに怖い思いをしなくてはならないのかと軽く気持ちが萎えてくる。

｢Aあとで色々城を見て回ろう｣

『えぇ、良いですか?リンリン』

｢あぁ構わねぇよ!ゆっくりして行きな!｣

『ふふ、ありがとうございます』

｢そうだ特別にお前にはこれをやる、おれのビブルカードだ。大切に持っておきな!｣

『いいんですか!』

｢おれのお気に入りだ、これで城の中は安全に回れるはずだよ｣

…すごい気に入られてしまったようだ。
まぁ安全に過ごせる保証が出来ただけ良しとしよう。

｢A行くぞ｣

『イチジ様待ってくださいよ』

まさかこのビブルカードが役に立つなんてこの時は考えてもなかった。