[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ13)

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給仕日記１２ページ13

｢いつまでくだらない追いかけっこをするつもりだペロリン♪｣

｢大人しくそいつを渡せ｣

｢大人しく渡す奴がどこにいる｣

『イチジ様、もう大丈夫ですから!』

後ろからの攻撃をうまく避けながら逃げるイチジ様。だが、逃げ場はもうない。
なぜなら隅に来てしまったからだ。

｢ペロリン♪追いつめたぞ｣

｢さぁ、差し出せ｣

｢拒否する｣

『メイド長特権 "拒否権"』

カタクリは私たちの手を餅で封じ、ペロスペローは私達の足を飴細工で固定する。
しかし、私が"拒否権"を使えば飴細工は溶け餅は砕け散り長男次男はその場から動けなくなる。

｢何をした｣

『簡単に言えばオオロンブス提督の提督の威厳と似たようなもの』

｢どういう事だ｣

『私が明確に拒否したいものがあり、やむ得ない場合のみ発動できる権利。結婚は拒否します』

｢ただのメイドではないのか｣

『メイド長ですから…1度拒否したものは基本的に再度承認不可。そして貴方は私にプロポーズの言葉を吐けない。お引き取り下さい』

基本的に再承認は不可だがちゃんと撤回すればいいだけのこと。そんなこと教えてやらないけど。
私は唖然としているイチジ様の手を引き彼の部屋へ入る。

｢…特権を使われてしまったら俺はAにちゃんと告白できない｣

『滅多なことがない限り使いませんよ』

｢使うな｣

『まぁニジ様とヨンジ様には私は拒否権使いましたよ』

｢何に拒否権を使ったんだ!｣

『ふふ、内緒』

言えるわけないでしょう。

" 愛の言葉 " に拒否権使ったなんてね。

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拒否権については設定のところに説明を付け足しました。