[ONE PIECE] 彼らを魅了し続けるあの子はメイド長 (ページ15)

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給仕日記１４ページ15

｢食に敬意を払えないバカも!女に手を上げる男も!部下を人とも思わねェ王族の誇りも!お前達の全てが俺の思想に反する!｣

声を荒らげるサンジ様。
ヴィンスモーク家でアレからずっと育っていればそんな思想にはならなかったでしょう。

私はコゼットを帰し全体の行き先を見守る。
そしてゆっくりとイチジ様が口を開いた。

｢＿＿＿＿王には王たる条理がある!｣

｢…!｣

そしてジャッジ様がサンジ様の弱点である、とある男の写真を見せれば流れは完全にこっちのもの。
兄姉達が席を次々と立ち上がり出口へ向かうので見送りをする。

｢A、俺の部屋に来い｣

『わかりました。後片付けが終わり次第＿』

｢今すぐにだ｣

急にイチジ様に声をかけられ驚くも返事を返せば嫌だったのか腕を引かれ部屋へ向かう。
部屋に入れば私をすぐに抱きしめ私の髪にキスの雨を降らす。

突き放そうにも殴ろうにもイチジ様はいい大人の男性。そう簡単には抜けられない。

『…何かあったんですか』

｢普通に話せ｣

『なにがあった』

｢俺が思うのはおかしいのかもしれないが、少しその…寂しい、という気持ちになった｣

『それは普通の気持ちだ、気の済むまで隣にいてあげるから』

珍しく子供のように甘えてくるイチジ様の相手をする。しかしそれでは寂しさは埋まらず私をベッドに押し倒し隣に一緒に入ってくる。

つまり添い寝状態だ

『どういう事だ』

｢一緒に少し寝てくれ、最近寝れてないんだ｣

『船で出るまでね』

｢あぁ…愛してるぞA…｣

『……おやすみ、イチジ』

＿＿私も愛してます