灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part3]【ダンボール戦機WARS】 (ページ35)

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《128》ページ35

A「猿田先生、遅れました！」

猿田「美都先生に呼ばれてたから仕方ないだろう。休憩時間だ。存分に星原と会話したらどうだ？」

A「は、はいっ!?」

私は目を丸くすると猿田先生は「いいから行ってこい。」と背中を押す。

ひょっとして……私がヒカル君の事好きって、ばれた!?

そう思うと顔が赤くなりそうなので必死でそれを圧し殺した。相手に確信をつかれたらおしまいだ。
彼の前に立つと、「お、お疲れ。」と作り笑いを浮かべてみせた。

ヒカル「ああ、ありがとう。……作り笑いはやめてくれ。ばれるぞ、すぐに。」

A「ごめん。」

ヒカル「謝るな。調子が狂う。」

A「……ねえ、ヒカル君は戦闘の本質は分かったの……？」

ヒカル「いや、まだだ……」

あまり見せない落ち込んだ様子を私は見ていた。

A「私はね、戦闘の本質……勝つだけだって思ってた。」

ヒカル「君が？」

A「うん。」

彼は意外とばかりに私の顔を見ていた。

____私もあった。こういう考えは……

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昔、アルテミスで2対2の対戦があった。そこでは私とお兄ちゃんでチームを組み、初戦から準優勝まで勝ち進んだ覚えがある。

その時……

ユウヤ『A！そこは……罠だ!!引き揚げろ!!』

お兄ちゃんの言う事を聞かずに一人、敵陣へと飛び出していった。

あの時はすぐに必殺ファンクションで敵を蹴散らしたからよかったけれど……お兄ちゃんの助けも無かったら初戦敗退の可能性はあったかもしれない。

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A「お兄ちゃんの事を考えずに勝手な事をしてしまった……自分さえよければ、それでいいって思ってたの。」

仲間を思い始めたのはつい最近の事なんだよね……

ここに来るまでは、自分が目立とうとしてた。

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ヒカル君、君はすぐ気付けるよ。

仲間を思いやるという気持ちに______