灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part2]【ダンボール戦機WARS】

《80》 ページ34

???「会いたかったわ、“ヒカル”!!!」

____ん？“ヒカル”って……どういう事？

???「待って、待ってよ！僕の名前、一文字しかあってないよ!?」
急に焦りだす彼。今、喋ってるのは、タケルという事になる。
何をどう間違えたら“ヒカル”になるのか全然、理解できない。
頭にクエスチョンマークを浮かべていると突然、教室にいたヒカル君が廊下へと飛び出す。私も釣られて廊下へと駆けてみた。
そこには______

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.


スズネちゃん達はもちろん……一人の女の子がつんとすました顔で立っていた。
背は私ともあまり変わらないぐらい。つまり、ユノと同じぐらいである。
色素の薄いエメラルドグリーンの髪には毛先がだんだんと色が濃くなっているようで、その長い髪を二つのお団子で高い位置に結ってあった。更にお団子の下からは腰まである髪を三つ編みで二つに結い込んでいる。
顔はかなり整っているが、少々、吊り目気味だ。瞳は薄い黄色。それから、制服に目を移すと驚愕してしまった。
ジェノックだとは思うのだが、スカートの色がピンク系統なうえにフリル一杯のブーツは歩きにくそうだ。

.

.

.

.

.


ヒカル「____セレン!?」
セレン「あら、貴方だぁれ？」
ヒカル「忘れたのか!?ヒカルだよ……」
彼は愕然として只々、彼女を見つめている事しかできなかった。
A「ヒカル君、どういう事？」
ヒカル「今まで話してきてなかったけど……セレンは僕の幼馴染だ。」

セレンちゃんとヒカル君の間に距離があるように思えるよ。

でも……何で？

セレン「ヒカルはこっちじゃないの？」
と彼女は可愛く首を傾げてタケルを指差し、すぐに彼に抱き付いた。タケルが苦しがってる事に気付いてないのだろうか……。明らかに彼女に首を締められている様にしか見えない。
スズネ「これは、どういう事やねん。」
タケル「ぼ、僕にも分からな……あああ！苦しい!!ギブギブ!!!!!」

.

.

.

.

.


叫び声が呻き声に変わっているのにも気付かないセレンちゃん。それどころか、強く抱きしめていた。




−−−−−−−−−−


●藍貴(あいき) セレン

藍貴財閥のお嬢様。
もともとは、貧乏だった……らしい(?)
ゲンドウとはあまり知り合いではないらしいがゲンドウの方は彼女を知っている。
辛い過去を持っているが小さい頃の記憶は組み換えられ、覚えていない。
自分の欲しいものは手に入れたい主義。
強気で短気。ツンデレではない←

《81》→←《79》

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す