灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part2]【ダンボール戦機WARS】

《67》 ページ21

____怖い怖い怖い……怖いよ……。あ、開けないで。いいい嫌だ嫌だ嫌だ!!

ノック音は続き、取っ手は今にも壊れそうなくらいガチャガチャ音をたてている。只々、それが留まらず、強さも増している為に恐怖心は煽られていくだけ。
恐ろしさでドクドク波打つ心臓はもっと強烈になっていく。

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???「……いるんでしょ、そこに。」

開ける事に専念しながらも相手はぽつりと言葉を紡いだ。その相手を知った時、更にドクンと波打つ心臓。

タケル……？もしかして、タケルなの……？

口を開きかけて、気付く。
____逆にここにいる事を再確認させてしまったらおしまいだと。

じゃあ、どうすればいいの……？ただでさえ、怖くて逃げられないのに……

私は腰を抜かしたまま、扉をひたすら見続けていた。
どうか、開きませんように……と。

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??「あっれー？何でここに男子がいるのかなー？」

彼女がやっと現れてくれた。____ユノが。
タケル「これは僕とAとの話だ。君に首を突っ込まれては困るね。」
今までの彼とは想像もつかない程のとげとげしい言葉遣いに彼女は黙り込んでしまったようだ。
ユノ「そう。……じゃあ“これ”しかないわね……」
彼女はこういう時、黒い笑いを浮かべているのかもしれない。
ユノ「……みんなー!!覗きよーー!!!」
急に怯えた様な声を出して助けを求め始めたユノ。

そうか……この方法で皆を集めてタケルを捕らえようと!!彼には悪いけど、今回は身の安全が大事なの。助けないけど怒らないでね？

?????「ここね!?あっ!!Aの部屋……。男子は誰でも叩きのめす！」
???「それはやり過ぎだけど……私は取り敢えず、追い出したいわ。」
???「……皆、怖いよ……!?わ、私もAちゃんの為なら向かうわ！」

キャサリンにキヨカにハナコ……。私を助ける為に……！

???「んー……ってタケル!?何であんたがここにおるん!?」
????「タケル……Aに何しましたの？」

スズネちゃんにオトヒメちゃんまで……！

???「えっ、何々!?どうしたの!?覗きって……この人？」

最後に来たのは____リンコちゃん！

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タケル、ごめん……今回ばかりは見逃させて。

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