《60》 ページ14
A「何で……何で皆、私ばっかり……!」
もう、混乱してきた。頭の中では理解不能の字で埋め尽くされていく。
私なんて狙ったって何も愉しくないよ……
考えるごとにじわりと涙が浮かぶ。今にも溢れ出そうだ。
スズネ「それはな、Aが本当に大好きだからなんよ。」
A「ここまでする必要ないでしょ!?」
スズネ「つまり、ここまでしてからAを助ければ助けられた方に気持ちが傾く……作戦でよくある手や。怖がらせといて助けたら女子は相手の男好きになったけれど、はい、実は仕掛けたのは僕でした……ってなるんや。」
彼女の表情が曇り始める。
そういう事か……何でありがちなパターンを考えなかったのだろう。
騙されていく人間はこれまで見てきた。なのに……
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こんな時だけ勘が鈍るなんて______
スズネ「第一に考えたら逃げなきゃいけないんよ。せやから……女子寮に……!」
彼女はひきつった笑みを浮かべて4人の背中を交互に押していった。
スズネ「頼んだ!ユノ、キヨカ、ハナコ、キャサリン!!」
ユノ「任せておいて。Aは……守る。」
スズネ「……ほな、はよお行き!」
ユノ「ええ。」
私はユノに手を掴まれ、下駄箱の方の階段を駆け下りる。急いで靴を履こうとすると、私の入れてある靴箱の近くにヒカル君が寄り掛かっているのに気付いた。
ヒカル「……会えなくなるのは寂しいけど僕も実は“魔法”にかかってるんだ。
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____早く、帰った方がいい。」
そう言って、私に靴を渡すと去っていった。私は靴を履いて上履きをしまうとユノのもとへと駆け出す。
ユノ「ヒカル、耐えてたのね。本当は……かかってたんだ。」
彼女は再び、私の手を掴んで走り始める。その時にぽつりと消え入りそうな声で言ったのが、これだった。
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ヒカル君は、私を必要としていた。何故かは分からないが。
色欲に乗っ取られれば自分でいられなくなる。
私と、きちんとした関係でいたかったのかもね……
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____真相が明かされるまで私は……待ち続ける……
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取り敢えず、今日の分まで更新できました!
ひい……疲れた……;;
今度こそは一気に更新するというような長らく更新をできなくなってしまうような環境は作らないようにしたいんですけどね……
妹め……!←
では!
by籠。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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籠。(プロフ) - 葉月さん» そう?ありがとう!///お姉さん欲しいよね!あまり居ないと悲しくなる…(´・_・`) (2013年10月29日 17時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 籠。さん» いやいや、龍はいい人だよ!私のリアはちょっと崩壊寸前…(^^; おぉ、良いね!私もお姉さん欲しいな!アニメの事話せる。リア友は…、うん、こっちもダンウォ見てる人全然居ない…。 (2013年10月28日 1時) (レス) id: 50e1fc8928 (このIDを非表示/違反報告)
籠。(プロフ) - 葉月さん» 別の視点になってるって感じてくれるなんて嬉しい!o(*^▽^*)o私は良い人ではないよ><;;葉月ちゃん自身が私の妹だったらダンウォについて語れたのになぁ…;リア友とかダンウォ詳しく知らないらしいし…www (2013年10月24日 22時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 籠。さん» んー…確かにアニメに似るとアレかもだけど、龍のはアニメに程よく沿ってて、アニメの物語を別の視点から見れる感じだよね♪あ、それと、本当に龍は良い人だね〜!リア友に龍がいれば良いのになwww (2013年10月24日 0時) (レス) id: 50e1fc8928 (このIDを非表示/違反報告)
籠。(プロフ) - 葉月さん» そうかな…アニメと似ちゃってるから私的には自分の小説はどうなんだろうwって思ってるwwwそんな事ないよ!><;;アドバイスさせて貰っただけでも嬉しいよ!/// (2013年10月23日 13時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:籠。 | 作成日時:2013年10月16日 22時