灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part2]【ダンボール戦機WARS】

《59》 ページ13

彼女の話は何となく分かった。

不思議……“魔法”は何で私を狙ったついでのものだったんだろう？

普通なら、キヨカやユノ辺りの可愛い子が狙われたっておかしくない。私にしたのには理由があるだろうが。
ユノに聞いてみる。
A「私を狙ったのは都合が良いから？」
ユノ「多分。Aに惚れた奴らはここにもハーネスにもロシウスにも沢山いる。理解しかねないけど……うん、ターゲットにするには都合が良かったのかも。」
A「見て愉しむっていうのもあるかもね。」
的確にユノの推測していた事を当ててみる。どう考えてもその線しかあり得ないのだが。
ユノ「Aはこういうとこは鋭いくせに自分の身になると疎いんだから……この先、困るわよ？」
キヨカ「もう少し敏感になった方がいいわ。Aは綺麗だから後々、狙われるかもしれないし。今日は一日中私達と一緒にいて。」
キャサリン「絶対にAを1人にさせないわ！私は貴方の事好きだし、何より離れる筋合いなんてさらさら無いしね〜。」
ハナコ「そうそう。私達、もともと同じ小隊、今はクラスの一員としても大事な存在だから……守るのは当たり前だよっ。」
皆の顔を見て、胸の奥底から温かいものが込み上げてきた。

仲間って……認識されてたんだ……嬉しいっ！

A「皆、ありがとう。迷惑、なるべくかけないように頑張るから！」
キヨカ「1人で解決できない問題なんだから大口叩いたら駄目よ。」
彼女の最もな一言に私はぺろっと舌を出してみせた。

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???「大変やーーー!!!Aおらん!?」

突然、ガララと大きな音をたてて彼女が中へ走って入ってきた。

どうしたのかな……スズネちゃん……

スズネ「A、今すぐ帰った方がええで。美都先生と海道先生が言っとった。」
A「何で!?」
スズネ「“色欲”やばいねん!!タケルまでも“魔法”にかかっとったんや！カゲトラは無事なんやけど。」

そんな……タケルまで……

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もう、分からないよ……

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