【d!】ちょっと何言ってるか分からない (ページ9)

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「……A、そろそろ戻ろか
急がな間に合わんで」

コネシマにそう言われ、慌ててグルッペンさんに礼をして、コネシマの手を引っ張りドタドタと屋上から出る

「ちょっ、マジで急がないと間に合わない！！
コネシマ隣のクラスだよね？急がないと……」

そう言っていると急にコネシマに引っ張られ、鼻がくっつきそうな程距離が近くなる

彫刻の様な顔が近くにあり、思わず顔が赤くなってしまう

「なぁ、放課後生徒会室、行くなよ」

「え？」

驚きで思わず声が漏れる

確かに行きたくは無いが、何故コネシマがそんな事を言うのか

「な、何で？」

「何でもどうもこうも無いねん
どーせお前目立ちたくないんやろ？んなら行くことはオススメ出来んなァ」

冷たい目線を私に向けていたコネシマは、そう言いながら掴まれていた手を勢いよく振り払った

「え、」

「んじゃま、遅刻せんよう急げよ」

俺、保健室行くわ

そう言いながら階段を降りて行ったコネシマは何を考えていたんだろうか

ハッと時間を確認した瞬間チャイムは鳴り、遅刻に厳しい先生にこっぴどく叱られたことは言うまでもないだろう