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頭、痛い…
それが起きてすぐに思った事。アイツの薬の副作用という部分も勿論あったけどそれよりも、
「おはよう御座いますスミシー殿。随分と寝ていらした様で」
この男が寝起きに殴って来たのだが、それがかなり力が入っていた様で副作用なんて消し飛ぶ程だった。
体を起こして殴られた場所を確認する。
『そちらも、わざわざ俺を起こす為にまたここに来たのか？だとしたら方法を変えた方が賢明だ。これでは誰も喜ばないゾ？』
肩をすくめてやれやれとジェスチャーをし、口角を上げながらそう言うと再び頭に激痛が走り髪を掴まれる。
「あまり調子乗ってんじゃねぇよ。餓鬼が、おちょくってんのか？」
これは、グリエーフがボンクラって言うだけあるね。すぐにキレる、捕まってるとしても敵の前で情報は喋る、目的が何処かに飛んでる。こんなんでよく大臣になれたね。
なんて考えて居ると男は僕を突き放し一昨日と同じ様に蹴る殴るを繰り返し始めた
「良い加減情報を言えよ。そうしたらすぐにお仲間の所返してやるよ」
『情報と言ってもあまりにも種類があり過ぎる。一体どんな物が良いんだ？』
僕が一言そう言うと男はピタリと動きを止めて笑みを浮かべて話しかけてきた。
「漸く話が通じましたか。何でも良いですよ。軍の編成、弱点、戦術、それと幹部達についてでも」
『そうか…じゃあ教えよう。シャオロンの料理は食べない方が良い、あれはもはや兵器に成りうる』
最後の方を言いかけた途端、男が僕の首を絞めた。
「誰がそんなゴミ以下の情報を言えと言った」
『情、報を…言えと言ったの、はお前だ、ろ？』
絞められている所為でか細くなった声で、男と同じ様に笑みを浮かべ反論を言う。
「こんな状況でまだ減らず口をたたくか！ならもう良い、あの世で幹部共が来るのを待ってろ」
首を絞めている腕を一生懸命引っ掻いても力は増して行くばかり。
少しやり過ぎちゃったかな…そろそろ不味い…
するとドアが開く音が聞こえた。それに驚いたのか首にかかっていた力は抜けて咳き込みながらも酸素を供給する。
「おい、私はコイツに手を出すなと言った筈だが？科学大臣」
「だって国防大臣に任せても全然駄目ですし、殺しかけるし見てられませんよ。ここは一つ、僕に任せてくださいよ。それとも人質殺しの肩書きを御望みで？」
「・・・分かった。今回はそちらに任せよう」
「ありがとうございます」
そう言うグリエーフは満面の笑みを浮かべてこちらを見ていた。
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raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
