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「っはぁ…この国ってまともな大臣…居ない訳？」
権力者の一角にはマッドサイエンティスト。国防大臣は怒りの沸点が低い情報の聞き出しが下手糞な男。
本当ここの国王とやらの顔を見てみたいよ。あ、やっぱりやめとこ見た所ですぐに殺しちゃいそうだし。
なんて折れている足を気にかけながらも部屋に誰もいない事に安心し呑気に考え事をしていると狙って居るかの様にグリエーフが現れる。
「やぁA君元気？君凄いねあのボンクラ国防大臣を怒らせるって一体何話したの？」
『別に特にこれと言って話してませんよ。それよりこの状態を見て元気？なんてよく言いますね』
「う〜ん僕も君の怪我を治したいんでけどねぇ。あのボンクラ、君の事は「当分こちらが対応する」なんて言って手を出すなって命令が出てね」
凄く残念そうな顔して言うけど、どうせ怪我を治したいって実験するのが長引くからなんだろうね。
にしてもコイツですらあの国防大臣をボンクラって呼んでるんだ。
「でも諦めないからね？あんなのに君を猫ババされたら困るから必ず取り返してみせるから待っててね」
そう言うとコイツは僕の顔に手を伸ばし輪郭を指でなぞる様にするとただ一点、瞳を見つめて笑いかけると何かを口に入れられた。
驚いて吐き出そうとするけど水を飲まされそれを飲み込む。
「うん、素直に飲んで偉いね」
『ケッホ、ゴホッ…一体何を』
「大丈夫。変なものじゃ無いよ。ただの睡眠薬と鎮痛剤。早く治って欲しいからね僕から内緒のプレゼントだよ気に入った？」
首を傾げて、まるで子供に誕生日プレゼントを贈るような一切の悪気が無い言い方で聞いてくる。
少しでもコイツが昔よりマシになったと思ってた僕が馬鹿だった。昔と何も変わってないじゃんか…
『それはご親切にどうも。そう言えばあの大臣、戦争の準備で忙しいって言ってたんですけどどうなんですか？』
「・・・はぁ、これだから自分は高学歴だって自慢ばかりするボンクラは駄目なんだよ。なんで逆に自分から情報を吐くんだろ」
どうやら図星だった様でグリエーフは頭に手を置いて小声で嘆いていた。
「失敗だなぁ。でも安心して、向こうが動かない限りこっちもでは出さないから。それとそろそろお休みの時間だよ？」
突然そんな事を言われて、一体何の事か理解出来ずに居ると強烈な眠気が襲ってきた。
嗚呼クッソ睡眠薬が…まだ考え事は沢山あるのに…
どうにか眠気を堪えようとするもなす術なく視界は暗転する。
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raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
