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新しい朝が来た、希望の朝だ。旅先で聞いた事があった歌だけど誰が言い始めたのか、僕にとっては希望も何もない日が始まった。
だって目の前には
「おい、本当にこいつがwrwrd国の総統のアラン・スミシーって奴なのか？」
「はい。以前あの国に行った時に遠目で見かけた事が有りますが同一人物で間違いないと思われます」
などと言う何故か、僕をアラン・スミシー、つまりグルッペンと勘違いして居る国防大臣らしい男とその部下が居るから。
でも向こうがwrwrd国の総統が捕まってるって勘違いした方が隙が出来てみんなの手助けになるのかな？
すると俯いていた僕の顔がいきなり上がる。
「こんにちはスミシー殿、こんな所に一体何用で？」
皮肉交じりに薄ら笑いをしながら話しかけてくる国防大臣の男に苛立ちを覚えるけど堪え、グルッペンを装って応える。
『嗚呼、なに今後ここと戦争をする場合、捕虜の扱いが如何なって居るのかが気になって来てみたんだが…
まさか国防大臣が監視に来るとは余程この国は運営が下手糞の様だな。教えてやりたい程だゾ』
対抗する様にこっちもグルッペンが言いそうな皮肉を交えて言ってみるけど、男の笑顔は崩れない。
と思って居ると頭に鈍痛が響き視界が揺れる。どうやら表情には出ないが怒りの沸点は低かった様で次々殴られる。
「勘違いされないで欲しい。私が来たのは貴方から貴国の情報を聞き出す為です。なので早急に情報を吐いて下さい。無駄な時間は費やしたくないので」
そう言うと男は眼鏡を掛け直し殴るだけではなく倒れた僕を蹴り始めた。
痛い…でもまぁナイフとか水桶とか無くて良かった。これくらいならまだ慣れてるからどうにか出来そうだし…
『随分と…手荒い聞き出し方…だな。普通は話し合いから…始める物では？』
「貴方と話をしてもはぐらかされるでしょうし、こっちは来たる戦争の準備で忙しいんです。椅子に乗って話す暇なんて無いんです、よっ！」
すると勢いよく右足を踏まれる。バキンッと言う軽い音が聞こえ次に痛みが走った。
「そろそろ情報を吐いたらどうです？今なら医療班を呼ぶ程の慈悲は与えますけど」
薄ら笑いどころか狂気を感じる様な笑顔でそう催促されたが返事は一貫して否定を主張する。
『生憎敗北主義ではないんでな』
その時、銃で撃たれた所を蹴られそうになるとどこからかアラームのような物が聞こえた。
「くっそ時間か。ではまた明後日来ますので、早めの御決断お願いしますね」
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raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
