【wrwrd】旅先の国で弟に出逢いました。【男主】Zwei

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あの時は確か、机の下に備え付けてあった銃を見つけたからこれを使って逃げようとろくに考えず、実行して音でバレたんだっけ。

gr「あの出来事は一番の失敗だった。今でも後悔している程だ…」

tn「後悔の前に反省をして貰いたいんですがねぇ」

os「まぁ良くはなっていっとるんやし、グルッペンと兄ちゃんが生きて笑っとるんやったらええんやない？」

そう言って立ち上がると「完璧やわ」と僕の顔を見ながら言葉を零し紅茶を淹れ始めた。

shp「確かにオスマンさんの言う通りっすね。最初見た時はめっちゃ驚いたけど」

ut「一番最初に見舞いに来た時なんかガラスの破片が刺さってたから、それのせいで顔中包帯だらけでどっちがどっちかさっぱりやったし、動かんから不安やったもんなぁ」

sn「でもその数日後包帯を取ったら脱走する程の元気はあったけどね」

sya「おまけに、今やから言えるけど兄貴が拐われとった時のグルッペンとかそこら辺が絶えず殺気を出しまくっとったよな」

『みんなありがとう、心配してくれて。と言うか今も心配されてるけど。
　ねぇ、これからもみんなの兄でいて良い？』

みんなが自分の事をこんなに思っていてくれた事に嬉しくなってお礼の言葉の他に口走る。するとみんなは顔を見合うと笑って答えてくれた。

kn「当たり前ですやん！」

shp「いつも優しくて」

ci「料理もなんでも出来て」

sya「戦闘だって誰よりも強くて」

ht「心の支えになってくれて」

sn「僕達の事を真っ先に考えてくれて」

em「でもどこか少し抜けてて」

rbr「時折俺の事を子供扱いして」

ut「銃のセンスだけは皆無で」

zm「自分の事を後回しにして」

os「悩み事を一人で抱え込んで」

tn「無理に隠し通そうとしてる」

gr「そんな兄さんがみんな大好きなんだゾ！
　二度と離れ離れにはならないし、今度は俺達も兄さんを支えていくゾ！だから」

《これからもずっと(俺/僕)達の(兄さん/兄ちゃん/兄貴)でいて下さい‼》

13人一斉に言われてその迫力に驚き唖然としたが涙はそんな事は気にせずどんどん頰を伝って行く。
　慌てて涙を拭いて腫れたままの目で、涙声でなるべく負けない様大きな声で返事をする。

『うん！僕はこれからもずっとみんなの兄だよ！』



建国されて僅か6年のwrwrd国。
　そこは売られた戦争で負ける事なく、国力は増加していき今では帝国を名乗っても良い程で、何より城から笑顔が絶えないとても個性豊かな国だと言う。 END

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