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今回も失敗した…
グルッペンと一緒にそう思い俯いているとトントンが溜息を三度も吐いて、腕を組み直して言った。
tn「あんなぁ逃げ出す方が心配されるし、仕事もどうにかしとる。甘い物やって最大限譲歩しとるんやからええ加減脱走やめろや、な？」
os「ホンマやわ。前回は確か落ちとった針金で鍵開けて脱走しとったし、今回に至ってはどっからナイフ用意したん？」
オスマンが医務室に置いてきた筈のナイフの刃をなぞりながら聞いてくる。
その隣でひとらんが「危ないよ」と言ってナイフを取り上げて、一度ナイフをジッと見ると服の中にしまった。
『心配されるのは分かったよ。でも、甘い物が果物とかヨーグルトって…やっぱりケーキとかプリンとかひとらんのお菓子とか食べたいよ…』
gr「因みにナイフは、コネシマが見舞いに来た時にくすねたんだゾ。アイツポケットに何を入れてんだか2、3度変なゴミみたいな物が出て来たんだがな」
『そうそう、本当に驚いたよね〜』
グルッペンが肩をすくめながら言った言葉に共感して、僕達を取り囲んでいる5人をほっといてどんどん話が盛り上がる。
でも突然目の前にいるトントンの顔が引きつって背後から嫌な気配を感じた。
sn「君達？前回までは大目に見たけど、良い加減にしないと僕も怒るよ？
特にAは無理してグルッペンに合わせると怪我が治らないよ」
その気配はぺ神からで、彼の口から冷気でも出てるのでは？と言いたくなる様に辺りの空気が冷たくなる。
確かにグルッペンに合わせてる所は本当だし、甘い物が食べたいのも本心だもん…
そんな風に言い訳をしようとするけど僕はひとらんにグルッペンはトントンに抱えられぺ神を先頭に医務室に戻っていく。
os「甘い物を食べたいのは分かるけど兄ちゃんのワガママはこの前ので十分やわ。当分こっちも我慢するから変な事せんといてな」
tn「はえードアノブ外れとるやんか。どうやったらこうなるん」
医務室についてベッドに下ろされるとトントンが振り向き呆れた様にドアを見て溜息を吐いて言った。
『ちょっと力んじゃってついやっちゃった』
em「やっちゃった、ってドアノブどころか扉の板まで持ってってますよね？これ扉ごと変えないと直せませんよ…」
ht「だったら俺達が医務室に居たら問題ないんじゃない？」
そのひとらんの何気ない提案に僕とグルッペンは反応し勢いよく上半身を起こして訴えた。
『「そんな！それじゃあ甘い物を食べに行けない/ではないか！」』
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raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
