51 gr said ページ2
zm「何言っとんグルッペン！あん時助けんかったらお前ﾀﾋんどったんやぞ⁉」
慌てて言い返すゾムにまた苛立ちを覚え、八つ当たりをする様に無事な肩の方の腕で布団を強く叩く。
gr「それでも良かった！俺がﾀﾋのうと兄さんが助かっていればそれで良かったんだ！」
しかしゾムも食い下がらない。俺が総統だと言う事もお構いなしに近付いて珍しく怒鳴り返す。
zm「アホか！俺が行った時にはもう兄さんは見当たらんかった。ならわざわざ遠くまで追いかけて両方助からんより、グルッペンを助ける方を選ぶやろ！」
gr「お前がそう言う奴だとは思っていなかったゾ！」
ぺ神の制止を振り払い立ち上がり、 腕を振り上げる。そしてゾムの顔を殴りかけたその時、誰かに腕を掴まれた。
gr「トントンっはなs tn「ええ加減にせえ！」
内ゲバをしている時の大声とは違い、部屋中にビリビリと振動を伝えながらトントンの声が響き渡る。
その衝撃に圧倒されて頭の中が真っ白になり、振り上げていた腕から力が抜けた。
tn「二人共少し頭を冷やせ。グルッペンも兄さんが拐われて不安なのは分かる。でもゾムも同じくらい不安やし、状況の説明を聞いたんやけど、ゾムの行動は正しい」
gr「何故だ、俺より兄さんが生きてた方がずっと良いだろ！」
するとトントンが、急に険しい表情から一転。兄さんの様に笑みを浮かべて落ち着かせる様に優しい口調で話し始めた。
tn「だったら、もしグルッペンがﾀﾋんで兄さんだけが取り残されたらどうなる？大事な弟が居なくなった兄さんは助かって良かったって思えるんか？」
gr「それは…」
少しは冷静さを取り戻した頭でさっきの自分の言動を考える。
確かに、今のは俺が悪かった…落ち着け、俺は兄さんの弟だ。兄さんを信じろ。嗚呼…でも…
理屈では理解した。けれども不安に思う心がいつまでも沸き続け心が揺らいでいる時、オスマンが
os「それに、拐ったって言う事は別に暗殺目的や無いし今はしょうもない内ゲバするより、兄ちゃんをどうやって助けるか考えるのが最優先やろ？」
と言ってくれたお陰で心の整理がついた。
gr「そうだな。そして、ゾムすまなかった。つい焦っていて我を忘れていた」
zm「ええよ。俺も兄さんが心配やし、グルッペンには俺を拾ってくれた借りがあるからこれでチャラやわ」
そうしていると背後からぺ神に腕を掴まれて「怪我人は寝てて」とベッドに移動させられた。
必ず助け出します。兄さんどうかご無事でいて下さい…
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raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
