50 gr said ページ1
急がなくては、早く食堂に行かないと…兄さんが危ない…
ロボロから珍しくトランシーバーで通信が入ったかと思うと、知らない声が聞こえ情報管理室に行ってみると怪我をしたロボロと観光客。
落ち着いて対処するも告げられる兄さんが狙われていると言う言葉。そして先ほど聞こえた銃声。
クソッ、警備が甘かったのか。だがまだ間に合う筈、役立たずの足め。さっさと動け
すると食堂の扉が見え、銃を構えて突入する。そこには多少ながら横腹から血を流している兄さんと、見た事がない人物。
gr「兄さん！大丈夫ですか」
『グルッペン…来て…くれた…んだね』
そう言うと兄さんが銃弾に麻酔でも入っていたのか、軽めの怪我の筈なのに倒れ、男が兄さんを抱えて立ち去ろうとする。
「それじゃあA君は返させて貰うね」
gr「待て！兄さんをどこへ連れて行く気だ⁉」
銃口を男の背に合わせて威嚇射撃をし、尋ねる。
しかし男は驚く事無く背を向けたまま、一度ため息を吐き答えた。
「どこへって元の鳥籠の中に。心配しなくても君達は連れて行かないから安心してね。まぁ殺さないとは言ってないけど」
その言葉に嫌なモノを感じ、ほぼ無意識に体を斜めに動かすと元々頭があった肩の所が撃たれた。
反動で後ろに倒れ込むが痛みを堪えて、男が居た場所を見るとそこにはもう何も無かった。
するとゾムが現れたので兄さんを助けるよう言ったが、その後俺の視界は黒に染まった。
目が覚める。見えたのは医務室の白い天井。
不味い。一体どれ程寝ていたんだ。早く兄さんを助けなければ！
勢いよく上半身を起こすと肩に激しい痛みが走り思わず呻く。すると騒がしい足音と共に周りを囲んでいたカーテンが開かれ、トントン等が現れた。
sn「グルッペン！駄目だよまだ寝てないと。傷が開いちゃうよ」
gr「ぺ神、俺の事は良い。トントン、今はどう言う状況だ？」
tn「・・・良いとは決して言えんな。兄さんが消えて3日目。未だ場所が特定出来とらんし、ロボロと鬱先生も行き詰まっとる」
rbr「すまん！俺が監視を怠った所為で、兄ちゃんが…」
gr「気にする事は無いゾ。恐らくだが、アイツ等はロボロがきちんと監視をしていても誰も気付かない程の手練れだ。仕方がない所の方が大きい。それより、ゾム。何故俺の言葉を無視した」
周りの空気が酷く重たくなった。トントン達も冷や汗をかいている。だがそんな事は気にしなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 348人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
