捌 ページ10
.
『で、何の用?耀哉。用がなくって私を呼ぶわけ無いわよね。』
少し圧を掛けて言ってみる。
「そうだね…用、では無いかも知れないけど、Aには柱の子達と一緒に鍛錬して欲しいんだ。」
…耀哉には圧は通じないのね。
それにしても…柱との鍛錬、ね。
『フフッ…良いわ。上弦の事も教えてあげましょうか。
胡蝶さんには鬼に効く毒の作り方も。…嗚呼、珠世も呼んで頂戴ね。』
柱がそれで良いのなら、と付け足す。
鬼の始祖と鍛錬したい鬼殺隊の隊士がいるのならね。
「ありがとう、A。嗚呼、そうだ。期待している隊士がいるんだけど、」
『その子達とも会ってくれないか、…で合ってるかしら?』
耀哉の話を遮って話す。耀哉が期待すると言う事は余程凄いんでしょうね。
「ふふ、そうだよ、合っている。彼は下弦の伍を倒すところまで追い詰めた。まだ癸の隊士がだ。それに―」
まあ。癸の隊士なのに、累をねぇ…
下弦も落ちたものね。癸に殺られるなんて…。
今度無惨と話して会議を開きましょうかね。
「―彼は鬼となった妹を連れているんだ。」
『え、』
鬼の妹を…?私が鬼となってから一度も自我を保った鬼を見た事が無いのに…。
『それは本当?是非とも会わせて頂戴。話がしたいわ。』
「そう言うと思ったよ。しのぶとカナエがいる“蝶屋敷”にいるから行っておいで。
しのぶは賛成してくれているみたいだしね。」
『わかったわ。ありがとう、耀哉。』
♢・―・♢
その子には期待が出来るわ
この憎い憎い鬼という運命に
終止符を打ってくれると思う
私は死んでも良いから―
鬼なんか存在しない
平和な世界を創ってくれる
そう信じて―……
♢・―・♢
128人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗月(プロフ) - .+:。春の七草。:+.さん» コメントありがとうございます!更新くっそ遅いですが()よろしくお願いします! (2021年8月4日 15時) (レス) id: e209c39f38 (このIDを非表示/違反報告)
.+:。春の七草。:+. - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年8月4日 13時) (レス) id: e8d1dd07fa (このIDを非表示/違反報告)
栗月(プロフ) - ルカさん» コメントありがとうございます!引き続き亀更新になると思いますが、よろしくお願いします! (2021年7月5日 18時) (レス) id: e209c39f38 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 更新楽しみに待ってます! (2021年7月5日 14時) (レス) id: b281d17f3d (このIDを非表示/違反報告)
栗月(プロフ) - 李猫さん» コメントありがとうございます!頑張ります…! (2021年3月13日 14時) (レス) id: 4d1d493798 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ