鬼の始祖様【鬼滅の刃】

拾弐 ページ14

.


カナエと話し終わったあと、隣の部屋に向かった。
竈門炭治郎・禰豆子の二人と話すために。
耀哉から聞いた、鬼の禰豆子を連れている炭治郎。
鬼は普通、我を失い人を襲う。
何故か聞かなくては。聞いて、他の人(・)にも活用できるかもしれない。
…そして、無惨に対抗する。
いや、私はしないけれどしている人間を見るのがいいわ。
滑稽で自らの力を信じ、協力し…倒す。なんて素敵なんでしょう。
私は強すぎるもの、できることならやり(倒し)たかったのだけど…。

『入るわね。』
「…ﾂ、鬼舞辻、無惨…!?」

あら、彼は一度会っているのかしら。
彼が腰掛けている寝台の近くに木製の箱があった。
少ないけど、感じられる気配。
中には鬼がいる―…私もだけれど。多分妹の禰豆子ちゃんね。
その時、箱を蹴って禰豆子ちゃんが出てきた。
凄く警戒しているわね…。

『竈門炭治郎君、禰豆子ちゃん。』
「「！？」」
『私は貴方達と話すために来ました。』

自我がある私に驚いているのかしら。
少しだけ警戒が解けた。
このまま説明できそうだわね。

『無惨の姉で、鬼の始祖です。君達は―…観察するためにきました。』

なんで私が敬語を使わなきゃいけないのよ…。
それに、更に警戒が酷くなったし…。

嗚呼、この先が思いやられるわ…。




--- ---
えー…更新遅い上に中途半端にしていてすみませんでした！！

拾参→←拾壱(※カナエside)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す