鬼の始祖様【鬼滅の刃】

拾壱(※カナエside) ページ13

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―私は何を言おうとしていたのかしら。
カナヲが来なければ、Aさんが出ていかなければ…

『私、鬼になります。』

駄目よ、カナエ。落ち着いて。
今、"ここ"にはしのぶだけでない、カナヲもアオイなほ、すみ、きよもいる。
私だけの判断で物事を決められない。しのぶに言わなくちゃ駄目。
もう自分でもわかっているもの。“この体で生きるのはもう無理”だと。
姉であるからには今ここの時点では逝けない。どうすれば良いのかしら……

「姉さん！」
『しのぶ…？どうしたの？』
「あ…あれ？なんでだろう。急に姉さんのところに行かなきゃって…」

言わなきゃいけないのかしら。どうしよう……
しのぶ…なんて言うかしら…。
｢……っ！｣

「貴方の判断に任せるわ。」
唐突にAさんが言っていたことを思い出した。
そうよ。こんなに悩まなくて良いのよね。
きっとしのぶも分かってくれる……

『しのぶ。』
「なあに？姉さん、どうしたの？声掛けたからにはなんでも言ってね！」

覚悟は出来ている。しのぶが何を言おうと鬼になる。
嫌われようが構わない。ここ(蝶屋敷)にいる子をせめてでも支えてあげなきゃ。
人を喰ったとしても自分で死ぬ。殺されてもいい。

『―私ね、鬼になろうと思ってるの。』
「…っ！？なんで？姉さん！」

『Aさんに言われたのもあるわ。だけど…鬼になってまで貴方達を支えたいと思った。
　なんと言われようが…嫌われようが…泣かれようが…貴方達を思ってなのよ…。どうすれば良いか考えたわ。
　自分でもわかってるの…この体は限界なのよ…。だから…だから…。』
「…姉さん。―…」



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更新遅くって申し訳ございません！！
頑張ってストーリーをリア友と考えているので暫しお待ちください…！
これからも鬼の始祖様をお願いします！

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