鬼の始祖様【鬼滅の刃】

拾 ページ12

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『カナエ。＿？』
「え…!?」





『鬼にならない?』



驚くのも仕方の無い事だと思う。鬼殺隊に身を置く者が鬼に勧誘されると言う事だから。
即ち、鬼殺隊を裏切る(・・・・・・・)と言うことだわね。

『返事は今じゃ無くても良いわ。時間はまだ―ええそうね。まだ十分にあるし。もう失礼するわ。話せて良かった。』

もう日が暮れそう。鬼を連れた子に会いに行かなくては。そういえばここ(蝶屋敷)にいるのよね。

「あっ、あの！！Aさん！」

カナエの声が部屋から出ようとしていた私の足を止めた。
なに、と言って振り返ると彼女は下を向いていた。

「あの、私―…」
「お、お茶をお持ちしました。」

15、6歳と思われる子が入ってきた。先刻の“アオイ”とは違う子だわね。

「カ、カナヲ!? どうしたの？」
「師は…カナエ姉さん…お話中でしたか…？」

その子はカナヲ、と言うらしい。空気が読めないのね…。
カナエと目配せして、彼女が頷いたのを見る。

『大丈夫よ。ねぇ？カナエ？』
「え、ええ。そうよ〜」

ふーん、と言ったカナヲを尻目に安堵する。
こんな小さい子に今の話をする訳にはいかない…と思うし。

『そろそろ鬼の子に会いに行くわ。』
「…！炭治郎ですか？右隣の部屋にいます。」
『そうなの。ありがとう、カナヲ。』

じゃあ、と言って今度こそ部屋を出た。
さて、炭治郎？と話せるかしらね？楽しみだわ。




―•―•―

「カナヲ？Aさんに違和感…とかなかった？」
「えっと、鬼ですよね…？」
「！？」
「でも、カナエ姉さんと一緒に話してたの見たんです。大丈夫だと感じました。」

―･―･―

更新遅くなってすみません…！

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