SCENE5 その２ ページ20
「ねぇ、ジョーカーくん。」
「何ですか、クイーン。」
心なしか、ジョーカーの声が柔らかい。これはきっと仕事をしているからだろうとクイーンは思う。もし仕事をしていなかったら……とは、想像したくなかった。
「ミアちゃんは、何をしているんだい？」
「図書室で本を読んでいましたよ。気になりますか？」
「いや。……もうトルバドゥールには慣れたみたいだね。」
「クイーンさん！！」
気に入ったらしい書籍を抱えて、ミアがリビングに入ってくる。
「良い本は見つかったかな？」
「勿論！最高の図書館です！！」
「そこまで褒めてもらったら、なんだか照れちゃうなぁ……」
「あの図書館はクイーンが特にこだわった場所なんです。世界中から集めた宝物を書籍の間に飾ったり、美しい装丁の本を一週間かけて選んだり……ああ、世界に一冊しかない稀覯本もありますよ。」
口数の少ないジョーカーが熱弁をふるう、それだけで、この図書館にかけられたクイーンの情熱が見えてくるような気がした。
「そうでした！」
何かを思い出したように声を上げたミア。
「私、クイーンさんにお願いがあってーーー」
続く
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ペンギン - 面白い！ (2021年3月12日 18時) (
レス) id: c1bf0f2153 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年1月15日 9時) (レス) id: 0482909ee0 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - queenssapphireさん» 文章が洗練されてて読みやすいです…! これからも頑張ってください！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - コメント欄が楽しいです( ´ ▽ ` ) (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！キャラの名前を変えられない仕様なので、実質夢小説ではないのですが……ゴメンナサイ (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クイーンズサファイア | 作成日時：2016年8月27日 12時
