3話―新宿乱射事件― ページ5
カタカタとパソコンを打ちながら書類に目を通す。かれこれどのくらいやってるのか、肩と目が疲労を訴え始めたころ、香椎隊長が段ボールを持って本部に戻ってきた。
香椎「お疲れ」
古橋「ウッス」
A・速田「お疲れ様です」
香椎「で、どうだ。めぼしい者は見つかったか?」
古橋「駄目ッスね全然。有望そうな奴は御本家のSATが唾つけちゃってますよ。そっちから引っ張る、ってのもありますけど」
香椎「それもなぁ・・・揉め事の種は増やしたくないし・・・お前が探してくれりゃあいいんだがなぁ、うちの理想の突一!」
梶尾「そんな訓練受けてないもんねぇ、ポインターちゃんv」
速田「梶尾。警備犬はれっきとした装備品だ。ペットとは違う。むやみやたらに中にいれないでくれ、けじめがつかん!」
A「フフフ、いいじゃないですか。可愛いし、癒されますし」
私がそう言うとポインターはワン!と鳴いて速田さんの隣に行儀良く座った。
梶尾「・・・すいません」
すると香椎隊長の携帯が鳴った。
香椎「人質解放任務ですか」
その言葉を聞いて、他の隊員達は着替えに行く。
天城『えぇ。目撃情報とNシステムの追尾で人質の居場所は今しがた判明しました。ただ連中は武器を持っています。現場の警察官では対処しきれません。そこで!あなた方の出番です』
香椎「まだチームは完成していませんよ、審議官。何より要となる突一がまだ見つかっていません」
天城『試運転なら今のメンバーでも十分可能でしょ。第3のSの力、私達に見せてください』
香椎「わかりました」
香椎隊長は電話を切ると、着替え終わった隊員たちを見た。
香椎「そういう訳で、お鉢が回ってきたぞ」
古橋「任せといてくださいよ」
古橋さんが笑顔で答える。他のみんなもどこかうれしそうだった。試運転といっても初任務。自然と笑みが溢れてしまうのだ。
香椎「俺と幸村は負傷した警察官達を救出する。といっても、人質さえ解放すればあとはSATがどうにかしてくれる。俺らは装甲車で向かうが速田達は基地局で現場に向かってくれ。現場の細かい指示は速田に任せる」
速田「了解しました」
香椎「A、銃弾が飛び交う場所だが・・・」
A「大丈夫ですよ。それよりも早く助けに行きましょ!」
笑顔で答える私は心配そうな香椎隊長をよそに装甲車に乗り込んだ。
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか? (2021年7月17日 10時) (レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます!こんな作品を面白いと言ってくださって!頑張って更新していきます!! (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました!続きがきになります!続編頑張って下さい、応援してます! (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください! (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです!これからも頑張ってください!!応援してます!! (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪華 | 作成日時:2014年5月20日 17時