35話 ページ37
翌日SAT隊員の運転する車でエントリー訓練の会場に向かっていた。
A「・・・はぁ」
横川「ちょっと朝から溜め息つかないでよ」
A「吐きたくもなりますよ。今頃みんな・・・いいです、もう」
横川「自己完結するのやめてくれる？」
横目で私を見て、頬に手をやりながら言う秋さんに思わず諦めの表情をする。よく考えたら秋さんに勝てるわけないのだ。
横川「しかし、エントリー訓練の会場が都内の結婚式場って、随分な処じゃないのよ」
隊員「大丈夫ですよ。完璧な防音、防塵対応にしてありますし、取り壊し前の物件ですから中でどれだけ激しい訓練を行ったって・・・」
横川「そういう意味じゃないの。独身の女を人質にする場所が結婚式場って喧嘩でも売ってんのって話よ」
秋さんの言葉に隊員はすいませんと小さく謝る。
A「まぁまぁ、彼が悪い訳じゃないんですから」
横川「いいわね、相手のいる人は。結婚式場だろうが関係ないんだから」
SATの彼が可哀想でフォローを入れたら思わぬ飛び火が我が身に降りかかった。
A「相手って・・・」
横川「幼馴染みの彼、ぶっちゃけドコまで行ってるわけ？」
秋さんが悪い笑顔をしながら詰めよってくる。
A「ドコまでって、彼は幼馴染みです」
秋さんから顔を背けて言うと、「なんだ、面白くない」と呟いて前を見た。すると、両サイドを走っていたトラックがいきなりクラクションを鳴らした。
A「何？」
周りを見ると四方をトラックに囲まれていて、そのトラックが一斉にブレーキを踏んだ。ぶつかるのを防ぐ為に、当然この車もブレーキを踏む。トラックから降りてきた男達がドアを開け秋さんを捕まえ引き摺り降ろそうとしていた。
横川「ちょっと！あんた達何？！」
A「っ！？」
SAT隊員は既に引き摺り降ろされ何人かによって暴行されていた。
A「秋さん！」
私が叫び反撃しようとすると、反対側のドアが開き銃を突き付けられる。
A「くっ・・・！」
抵抗しようとすると、男が口を開いた。
男「大人しくしてろ。アイツがどうなってもいいのか？」
言われて秋さんを見ると頭に銃を突き付けられていた。
A「っ・・・わかったわ」
秋さんを人質に取られては今の私には何も出来ない。抵抗をやめ大人しくすると、目隠しをされトラックに乗せられてしまった。
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
