検索窓
今日:33 hit、昨日:72 hit、合計:444,873 hit

31話 ページ33

速田さんの言葉に渋々頷いたが、ベルトを外そうとすると突然声を上げた。
一號「了解、なんて言うわけないっしょ!」
そう言うと梶尾さんの丸太を外し、神御蔵くんが肩に担ぎ上げた。
一號「皆でクリアするんすよ!それがNPSじゃないッスか!」
神御蔵くんの言葉に鼓舞されたNPSが気合いを入れ直す様に声を上げて進み始めた。
A「(神御蔵くんの元気が、想いがNPSの活力になっている)」
彼の存在がNPSにはなくてはならないモノになっているのを感じた。
A「頑張って、みんな・・・」

障害踏破が終盤になってきた頃、突然モニターが消えてしまった。
A「えっ、モニターが・・・」
隊員「おそらく断線です。この大雨と強風で中継用のケーブルが・・・」
中丸「よりによって最終地点前にか。直ちにD地点の補助要員を修理に回せ」
中丸隊長の指示にSAT隊員は慌ただしく動く。
香椎「頼むぞ、一號」

モニターが消えた為、外に出て彼等の帰りを待つ事になった。お偉いさん達はテントの下で文句を言っていた。隊長達は雨の中テントにも入らずに彼等の帰りを待っているのに。
役員「この雨だ。中で待っていても・・・」
中丸「皆さんは中でどうぞ。我々は此処で隊員を待ちます」
香椎「彼等もこの雨の中闘っておりますので」
隊長達の言葉に静かになるお偉いさん達を横目に、コースに視線を移すと人影が見えた。
A「蘇我くん・・・」
SATだった。しかし、戻ってきたのは3人だけだった。
中丸「おい、お前ら嵐は?」
中丸隊長の言葉に副官が報告する。
山中「嵐はD地点中盤にて滑落により負傷。命に別状なしと判断し、救出は補助要員にまかせ、我々は任務を優先しました!」
副官の報告に隊長達が慌てる。
中丸「何?!」
香椎「不味いな!D地点の補助要員はケーブルの修理に回した筈だ」
上野「そんな!」
中丸「担架だ!すぐに救出に向かう!」
蘇我「自分も行きます!」
現場が騒然となる中、コースに視線を戻すと人影が映った。
A「っ!その必要はないみたいですよ!」

32話→←30話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
325人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか? (2021年7月17日 10時) (レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます!こんな作品を面白いと言ってくださって!頑張って更新していきます!! (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました!続きがきになります!続編頑張って下さい、応援してます! (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください! (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです!これからも頑張ってください!!応援してます!! (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪華 | 作成日時:2014年5月20日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。