28話 ページ30
合同訓練一日目
警長「これよりSATとNPSの合同訓練を行う。先ずは障害踏破。基地局からの指示に従いながら仕掛けられたトラップを突破し、山中にいる人質を救出してゴールを目指せ！」
隊員「はい！」
警長「スタート後、SAT はAコース、NPSはBコースを進み各自迅速に踏破せよ。全員スタート位置につけ！」
隊員「はい！」
スタート位置につく８人の様子をモニター越しに見る。耳には無線のイヤホンを着けているため、彼等の声が聞こえる。
A「スタート前から言い争っていますね」
香椎「それだけお互いの意識が高いってことだ」
A「そうですか」
ただの意地の張り合いに見えるのは私が女だからだろうか。
警長「それでは両チーム、ready・・・go！」
掛け声と共に走り出した両チーム。すぐに香椎隊長の指示が飛ぶ。
香椎「こちら基地局。古橋お前目がいい、常に先頭を行け。速田と梶尾は左右を警戒。一號、お前は最後尾でいざという時に全員をサポートだ」
隊員「了解！」
陣形を整える四人を心配そうに見つめる。
香椎「人質の居る所までノンストップだ。全員注意を怠るな」
指示と注意を促す香椎隊長に中丸隊長が声を掛ける。
中丸「香椎。Sの力は個々の優れた能力によって発揮される。これでは個の力が出せんぞ」
香椎「御心配なく。和の力がうちの信条です」
中丸「それがうちに何処まで通用するか、見ものだな」
家族と家族のぶつかり合い。こっちはこっちで隊長達の静かな戦いが繰り広げられていた。
速田「そろそろ人質の居るポイントだ」
古橋「人質ってこの訓練でも生身の人間ですかね」
梶尾「明日のエントリー訓練では横川さんが人質役ですしね」
A「えっ！？明日の人質役、秋さんなんですか？！」
四人の会話にごく自然に入ってきた名前に思わず隊長に聞いてしまった。
香椎「あぁ、本人の希望だそうだ」
A「何を考えてるのかな、ちょっと怖い」
私がそう言うと隊長は苦笑して見せた。
速田「待て神御蔵！基地局の指示を待て！」
速田さんの声にモニターを見ると、神御蔵くんがペイント弾で撃たれ、よろけた拍子にブービートラップに引っ掛かった所だった。
A「神御蔵くん！」
警長「NPS神御蔵、マル被による被弾とトラップによりペナルティ2！」
香椎「一號、無事か？」
一號「すいません。人質だと思ってつい・・・」
香椎「反省は後だ。陣形を維持しつつ急いでポイントに移動」
速田「了解。行くぞ、みんな」
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
