26話 ページ28
梶尾さんがポインターに餌を与えている横で、合同訓練について詳細が書かれている紙に目を通していた３人が声をだす。
古橋「NPSとSATが差し向かえで訓練かよ」
梶尾「一日目に障害踏破で、次の日の朝からエントリー訓練？！結構ハードですね」
一號「しかも明日からって、無茶苦茶急な話っすよ、これ」
静かで冷静な声がNPSに突き刺さる。
蘇我「我々の任務はいつ出動がかかるかわからない。その程度の認識もないのか」
一號「あぁ？！」
山中「この訓練には緊急出動と同じ様に、即時対応でも最高のパフォーマンスが出来るかどうか、それを試す意味もある」
上野「ま、テレビの取材に忙しくちゃ、緊急出動に怖じ気付くのも仕方ないんじゃないんですかねぇ」
古橋「あれあれ？俺達がSATより目立っちまって、嫉妬しちゃってるって感じ？」
上野「何だと！？」
食って掛かろうとする上野さんを山中さんが制する。流石大人だ。しかし、何でこうもSATとNPSは仲が悪いのか。理念の違いと言われればそれまでなのだが、この空気は巻き込まれる身としては少々体に悪い。
A「でも、ちょっと馬鹿っぽかったよね、神御蔵くんのインタビュー」
一號「何で！メッチャ良いこと言ってたじゃないっすか！」
蘇我「銃を持った凶悪犯に素手で殴りかかる。自分の拳をロケットパンチか何かと勘違いしてんだろ」
A「っ？！」
思わず吹き出しそうになって慌てて神御蔵くんの陰に隠れる。今蘇我くんロケットパンチって言った？！まさか蘇我くんの口からアニメ用語が聞けるとは誰が想像出来ただろう。
一號「お望みとあらばぶっ飛ばしてやろうか、おい！」
拳を握って殴りかかろうとする神御蔵くんの服を引っ張って押さえる。
嵐「ヒーローは口で言う程簡単にはなれねぇぞ、神御蔵。俺はお前みたいな馬鹿、嫌いじゃねぇけどな・・・」
そう言いながら神御蔵くんの宝物のフィギュアを強く握る。
嵐「それでも、Sの突一として、てめぇを認める訳にはいかねぇよ」
言い終わると同時にフィギュアを神御蔵くんに投げつけた。投げつけられた本人は慌てて拾い上げ大切そうに撫でる。
一號「あんたなぁ、これ・・・」
山中「挨拶は終わった。障害踏破にはこの四人がお前達の相手をする」
速田「胸をお借りしますよ」
蘇我「力の差を見せ付けてやる。覚悟しとけ」
真っ直ぐに見据え言い放つ蘇我くんに神御蔵くんも真っ直ぐに目を向け応える。
一號「望むところだよ。絶対ぇ負けないかんな！」
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
