22話 ページ24
地下駐車場に降り、車の影から状況の確認をする。椅子に座らされた女性の頭の上には缶が乗せられていて、犯人達は撃つ撃たないで揉めていた。
一號「くっそ！あいつらっ」
A「落ち着いて神御蔵くん。冷静に動かないと人質の女性が危ない」
神御蔵くんを落ち着かせながら様子を伺う。青いヘルメットを被った犯人が半ばやけになって銃口を女性に向けた。
A「(手が震えてる。このままじゃ、人質に当たってしまう！)」
何とかしなきゃと考えていると、犯人の後ろに銃を構えた蘇我くんの姿が見えた。
A「っ！？蘇我く・・・」
名前を呼びかけた時、カラカラと何かが転がる音がした。次の瞬間眩しい光と耳をつんざくような音がした。
A「？！神御蔵くん」
隣を見ると車を飛び越えて行く彼の姿が見えた。神御蔵くんはそのままの勢いで青いヘルメットの男を殴り付け、拳銃を取り上げて叫んだ。
一號「子供のおもちゃじゃねぇんだぞ！これは！」
蘇我「・・・突一が動きました」
やばいやばいと慌てるオレンジのニット帽子を被る男が殴られ私の方によろけてきた。慌てて鳩尾に一発入れ、首の後ろを手刀で叩く。その間に神御蔵くんは黒いコートの犯人を投げ飛ばし、殴ろうとしていた。その後ろで黒のニット帽子の男が神御蔵くんに銃口を向けているのが目に入った。
A「神御蔵くん！」
思わず神御蔵くんの背中を庇うようにして伏せる。
A「っ！」
蘇我「A！！」
銃弾が背中に当たり、力が入らず神御蔵くんの背中に凭れる形で倒れる。
蘇我「動くな！！」
蘇我くんの声に目を開けると、犯人達を一ヶ所に集めている蘇我くんの姿が見えた。どうやら私達を撃った犯人はちゃんと確保してくれたようだ。神御蔵くんも一発くらったようで痛そうに顔を歪めていた。
蘇我「大丈夫か？」
一號「いやぁ、トカレフ対応の防弾で良かったよ。Aさん大丈夫ッスか？」
A「うん、大丈夫」
体を起こすが、痺れて立てそうになかった。蘇我くんが一瞬こちらを見たが、すぐに仮面を被った犯人に向き直る。
蘇我「もう逃げられんぞ。大人しく両手を広げて床に伏せろ」
蘇我くんに言われた犯人は人質の後ろから、この場に似合わない明るい声で言った。
犯人「いやいや、まだ終わってねぇし」
そう言いながら羽の付いた携帯を嬉しそうにこちらに向けた。
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
