16話 ページ18
SAT本部
蘇我「納得出来ません。それじゃあ我々はまたリベロの立場じゃないですか」
静かに絞り出すように出す声が、蘇我の心中、いやSAT隊員の心中を表していた。
上野「一度ならず、二度も新設部隊の指揮下なんて承服出来ませんよ！」
嵐「中丸隊長。自分も同意見です。我々は命がけの訓練に耐え、警察内ですら身分を隠し、数々の難事件に対応してきました。それはこの国を守るため、SATが！日本警察最後の砦だと自負してきたからこそです！」
山中「お願いします。上に意見を具申してください！」
中丸「・・・お前等の気持ちはよく解っている。だが今回の指揮は、捜査権を持つNPSの香椎に委ねる」
蘇我「隊長っ・・・」
中丸「これは・・・俺の命令だ」
中丸隊長の言葉に隊員達は言葉を飲んだ。その時、部屋のドアが開いた。
隊員「NPSが到着しました」
そう言うと、NPSの隊員達が部屋に入ってきて、一列に並んだ。SATの隊員達は、怒りを押さえられない目をNPSに向ける。
A「(怖っ！)」
一號「お疲れ様です。NPSの神御蔵です！」
敬礼しながら、場に似合わぬ明るい声で言い放つ神御蔵くんに軽く目眩をおぼえた。案の定、SAT隊員の一人が怒りをあらわにした。隣にいた蘇我くんに胸を押さえられ止められていたが、隊員達の目はさらに厳しくなった。
古橋「うわぁ、すっげぇ睨んでったぁ、おい」
梶尾「一號くん、空気読まないと！」
速田「仕事だ。ピシッとしろ！」
速田さんの言葉でNPSの空気が引き締まった。隊長が神御蔵くんの背中を叩いて前に出る。
香椎「作戦会議は現本で行いたいと思います。
直ちに出動よろしいですか」
中丸「・・・今回俺達はお前の手足だ。指示通り動く」
香椎「ご協力、感謝します」
中丸「だがしくじった時は、早急にこちらのやり方を通させて貰うぞ」
香椎「・・・わかりました」
隊長が一礼して部屋を出ていく。それに倣いNPS隊員も続けて出ていく。私も一礼して出ていくが、蘇我くんの刺すような視線を最後まで背中に受けていた。
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
