15話―都内連続爆破事件― ページ17
テレビ画面にはビル爆破の様子が流れていた。不幸中の幸いは、爆破されたのが営業時間外だった為に死傷者が出なかったことだ。香椎隊長がテレビを切ると、梶尾さんがスクリーンに画像を映す。
梶尾「これ、現場でポインターが発見した携帯電話の破片です」
古橋「爆発は遠隔操作、か・・・」
香椎「人為的な爆発。つまり“テロ”の可能性があるって事だ」
一號「っテロ？！」
速田「爆破の規模からして、爆弾の種類はC‐4、プラスチック爆弾の可能性が考えられます。間もなく科警研からの正式な見解が出るでしょう」
そう言いながらファイルから爆弾の写真を取り出し、神御蔵くんに渡した。
A「あと、ちょっと気になりますね。人の居ない時間帯に爆発させたこと・・・」
一號「えっ、どういうことですか？」
香椎「一號、お前“鬨の声”って知ってるか？」
一號「えっ？」
A「戦場なんかでやる“エイエイオー”ってやつですよね」
香椎「あぁ、タイミングは、戦いが始まる前か終わった後の２回」
速田「・・・このデパート爆発が、戦いの合図だと？」
速田さんの言葉に向き直りながら香椎隊長が答える。
香椎「勘だよ。当たって欲しくは無いけどな。いずれにせよ、犯人の狙いは他にある可能性が高い。全員いつでも出られる様、本部で待機だ」
香椎隊長の声に返事をして、それぞれ準備に向かう隊員達。アサルトスーツに着替え、本部のソファーでその夜を明かした。
一號「結局、何もなかったッスねぇ」
大きく伸びをしながら言う神御蔵くんに、少し苦笑を漏らしながら応える。
A「何もないのが一番平和だよ」
一號「そうッスけど・・・」
本部の扉が開いて、隊長が入ってくる。その顔は神妙だった。
A「何か起きちゃったみたいだよ」
私がそう言うと、ばつの悪そうな顔をする神御蔵くんの肩をトンと叩いた。
香椎「事件だ。都内で銀行強盗が発生した」
一號「銀行強盗ッスか？」
香椎「あぁ、警視庁のオペレーションセンターに犯行声明まで届いてる」
『今、日本中央銀行新橋支店にいまぁす。もちろん、お金を奪うためでぇす。仕事が終わるまで警察は大人しくしていてください。でないと、昨夜と同じ爆発が、真っ昼間の東京のあちこちで起こります。以上〜』
A「昨夜の爆発・・・隊長の勘が当たったってことですか」
香椎「嬉しくないがな。今回もSATと合同で事件にあたる。一度SAT本部に行ってから、現着する」
隊員「了解」
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
